クラウンアスリートの買取相場と値引き交渉のポイント
目次
クラウンアスリートの下取相場と売却時のワンポイントアドバイス
まだ発売から2年しか経過していないが、前モデル同様に「クラウン」シリーズ全体は独自の高い相場を形成している。特に「アスリート」の人気は不動で、2.5Lを中心にシリーズ全体でも一番高いと言える。3.5Lについては時代の変化から高いとは言えず、年度落ちが大きい。完全にハイブリッドにとってかわられているようだ。通常2WDより下取り価格が高いはずの4WDは、「クラウン」シリーズに関しては芳しくない。新たに加わったハイブリッドの4WDがどうなるかはまだ不明だ。
下取り参考価格表
車種 グレード | 年式 | 新車価格 | 駆動方式 | 下取り参考相場 |
---|---|---|---|---|
2.5アスリート | 2014 | 340.0 | 2WD | 252.0 |
2012 | 340.0 | 2WD | 232.0 | |
2.5アスリートG | 2014 | 466.6 | 2WD | 331.0 |
2012 | 466.6 | 2WD | 294.0 | |
2.5アスリート i‐Four | 2014 | 361.9 | 4WD | 251.0 |
2012 | 361.9 | 4WD | 220.0 | |
2.5アスリートGi‐Four | 2014 | 488.5 | 4WD | 328.0 |
2012 | 488.5 | 4WD | 291.0 | |
3.5アスリートG | 2014 | 547.6 | 2WD | 367.0 |
2012 | 547.6 | 2WD | 339.0 | |
ハイブリッドアスリートG | 2014 | 517.1 | 2WD | 386.0 |
2013 | 517.1 | 2WD | 367.0 | |
ハイブリッドアスリートGFour | 2014 | 537.6 | 4WD | 428.0 |
クラウンアスリートの新車値引情報
値引きはある程度可能ではあるが、車両価格が高額なため、支払総額を考えると物足りない額になってしまう。総額500万円にもなると、30万円の値引きでもお買い得感が感じられない。競合車種としては「セドリック」時代からのライバルである日産の「フーガ」が存在するものの、実際には競合するまでの存在ではなくなっている。むしろ「BMW」や「メルセデスベンツ」の同価格帯が競合の候補として現実味がある。現実に見積もりを取るまでに至らなくても、輸入車も興味があるという事を伝えての交渉をお勧めする。
リセールバリューを考えればハイブリッドということになるが、価格のことを考えて無理するほどのことはない。むしろ限定車狙いの方が実利があるだろう。色は白で決まり。「クラウン」は時代が変わっても「白」でなくてはいけない。いくら限定車でも、ピンクやブルーは希少価値狙いでもリスクが高すぎる。
値引き目標 25~30万円
前モデルの下取相場と売却時のワンポイントアドバイス
現行モデルがアグレシップなフロントデザインになり、抵抗を感じる層もいることから、この前モデルのスタイルが気に入って乗り続ける人も多い。中でも2.5Lなどは現行モデル並みの人気がある。2008年から2012年のモデルだが、2.5Lと3.5Lの価格はすでにほぼ同じ価格になっている。2WDも4WDも同じだ。ということは2.5Lの2WD車の下取り相場が一番いいという事になる。中古車市場でも最も売れ筋なのもうなずける。「レザーセレクション」や「アニバーサリーセレクション」もベース車にプラス査定される。ただし、プレミアムセダンの常で、程度の良さは必須。改造や、社外パーツの装着は厳禁だ。
下取り参考価格表
車種 グレード | 年式 | 新車価格 | 駆動方式 | 下取り参考相場 |
---|---|---|---|---|
2.5アスリート | 2012 | 404.7 | 2WD | 234.0 |
2008 | 354.0 | 2WD | 135.0 | |
2.5アスリートi‐Four | 2012 | 425.7 | 4WD | 235.0 |
2008 | 391.4 | 4WD | 146.0 | |
3.5アスリート | 2012 | 463.8 | 2WD | 234.0 |
2008 | 445.0 | 2WD | 134.0 | |
3.5アスリートGパッケージ | 2012 | 532.3 | 2WD | 234.0 |
2008 | 515.0 | 2WD | 145.0 |
クラウンアスリートの特徴とモデルの推移
14代目となる現行モデルは2012年12月に「ロイヤルシリーズ」とともにフルモデルチェンジされ登場。 プラットフォームはキャリーオーバーし、エクステリアはキープコンセプトとしつつも、フロントマスクを刷新。フロントはバンパーレベルまで回り込む大型のラジエーターグリルを全車に装着する。アスリートシリーズは稲妻のような切れ込みを下部に加えることでスピード感を演出している。また、ヘッドライトにLEDクリアランスランプを採用した。
NAエンジンにはV6・2.5Lと、「ロイヤルシリーズ」では採用されなかったV6・3.5Lエンジン車も継続採用され、8速SuperECTを採用。ハイブリッドシステムは、新開発の直列4気筒・2AR-FSE型に変更。これに、300N・mの最大トルクを持つモーターを組み合わせた「FR専用ハイブリッドシステム」としたことで、そのシステム最高出力は162kw(220ps)、燃費性能を23.2km/Lに大幅向上させ、レギュラーガソリン仕様となっている。トランスミッション(電気式無段変速機+6速シーケンシャルシフトマチック)を採用する。
2014年7月には新開発のハイブリッドトランスミッションを採用したハイブリッドフルタイム4WD車を設定。 「アスリート」シリーズには「アスリート Four」・「アスリートS Four」・「アスリートG Four」の各3グレードが用意された。
改良情報としては、2015年11月~12月にマイナーモデルチェンジが実施される見込みで、新開発の直4 2.0L直噴ターボエンジンが追加投入される。既に「レクサスNX200t」として、 直4 2.0Lのターボエンジンを市販化させている。「クラウンシリーズ」ではFR車向けに変更されて搭載されることになる。