プリウスαの中古車買取価格
プリウスαの買取相場と新車の値引き情報をディーラーのセールスマンを10年以上勤めた元ディーラーマンの視点からアドバイスします。
プリウスαの下取り相場と売却時のワンポイントアドバイス
プリウスのモデルチェンジで今後に不安も
ハイブリッド、そして3列シート車もラインナップする低全高ミニバンという、他にないジャンルの「プリウスα」と比較するのはまず「プリウス」。
同じパワーユニットを搭載するものの車両価格は「プリウスα」より安い「プリウス」ですが、年式が新しいうちはその価格差以上の差が付いていますが、年式が進むとその差は縮まっています。
トヨタで「プリウスα」に近い車種としては1.8Lと2.0Lの「ウィッシュ」でしょう。
室内スペースと使い勝手では「プリウスα」を凌ぎ、低価格でスポーティーなのも魅力です。
相場としても「プリウスα」ほどではないにしても、通常ガソリンエンジン車としては高い部類でしょう。
もうひとつの比較車種としては、2015年に投入されたばかりのホンダ「ジェイド」です。
1.5Lベースのハイブリッドで、3列シートを装備する低全高ミニバンというコンセプトも「プリウスα」と同じ。
やっと登場した「プリウスα」です。
しかし、発売から一年という相場がまだ確定するに至っていないものの、価格くとしては「プリウスα」よりかなり低くなるのは間違いないようです。
また、追加設定された安価な通常ガソリンエンジン車の「RS」の方が高い価格を示しているのも興味深い現象です。
このように下取り相場の非常に高い「プリウスα」ですが、懸念材料もあります。
「プリウス」がフルモデルチェンジされたあとも現行モデルとして発売されることから、新車の発売に影響が出るのは必至。
今後の下取り相場が、新型になった「プリウス」よりも低くなっても不思議ではありません。
下取り参考価格表
車種・グレード | 年式 | 駆動方式 | 新車価格 | 下取り参考相場 |
---|---|---|---|---|
S7人乗り | 2015 | 2WD | 261.9 | 187.0 |
2013 | 2WD | 257.1 | 161.0 | |
G7人乗り | 2015 | 2WD | 294.2 | 209.0 |
2013 | 2WD | 285.7 | 176.0 | |
2011 | 2WD | 285.7 | 147.0 | |
G5人乗り | 2015 | 2WD | 275.2 | 196.0 |
2013 | 2WD | 266.6 | 156.0 | |
2011 | 2WD | 266.6 | 132.0 | |
比較車種 | ||||
プリウスG | 2015 | 2WD | 240.0 | 161.0 |
2013 | 2WD | 240.0 | 139.0 | |
2011 | 2WD | 240.0 | 116.0 | |
ホンダジェイドハイブリッド | 2015 | 2WD | 251.8 | 165.0 |
トヨタウィッシュ1.8G | 2015 | 2WD | 211.4 | 156.0 |
2013 | 2WD | 211.4 | 120.0 | |
2011 | 2WD | 175.2 | 89.0 |
ハイブリッド車及び低全高ミニバンの下取り相場
「プリウス」シリーズだからこその相場
「プリウス」「プリウスα」の下取り相場が高いからといって、ハイブリッド車の下取り相場が全て高いという事にはなりなりません。
それは「ジェイド」の相場を見れば一目瞭然です。
つまり人気車種かどうかです。
2015年発売の「ジェイド」は「プリウスα」よりも最新の優れたハイブリッドシステムを採用した車種。
スペックだけならこれほどの価格差は付かないはずです。
低全高のミニバンは、新車販売において人気のある車種とは言えません。
トヨタでは「ウィッシュ」「アイシス」、マツダの「プレマシー」とそのOEM車である日産「ラフェスタハイウェイスター」。
いずれも販売が低迷している車種ばかりです。
セダン不況という言葉がありますが、低全高のミニバンはセダン以上の不況と言えるでしょう。
それでも「プリウスα」の下取り相場が良いのはハイブリッドという最強のアイテムと、「プリウス」という名称が大きい。
これらにより、例外的に高い下取り相場になっているのだと思われます。
スペックと乗り心地なら「ジェイド」、スペース効率なら他の車種の方が優れているのですから。
リセールバリューを考えると、メーカーオプションの樹脂パノラマルーフ装備車であれば相場以上の評価が得られる可能性があります。
プリウスαの特徴とモデルの推移
「プリウスα」は「プリウス」の派生ワゴンとして開発され、2011年に販売がスタートした。
3代目の「プリウス」と同様のプラットフォーム」を採用するが、ホイールベースは80mm延長されて2,780mmとなっている。
エンジンやモーター、など基本的なメカニズムに変更はないが、ニッケル水素電池を搭載した5人乗り(2列シート仕様)とトヨタの量販ハイブリッド車として初採用となったリチウムイオン電池を搭載した7人乗り(3列シート)が設定される。
2014年11月にマイナーチェンジされ後期モデルとなり、2015年12月に「プリウス」が4代目にフルモデルチェンジされたあとも継続販売されている。
また、2013年4月からダイハツ向けに「メビウス」としてOEM供給している。