アイシスの買取相場と値引き交渉のポイント
アイシスの下取相場と売却時のワンポイントアドバイス
新車販売においては低迷する「アイシス」ではあるが、中古車市場では人気が高く、値下がりが少ないといえる。ミニバンの中では主流ではなくなってしまったロールーフタイプの同車ではあるが、無意味に空間が広い「ノア/ヴォクシー」よりも、乗用車に近いアイポイントなど、実用性の高さは魅力だ。
特に上級グレードのプラタナは人気がある。発売以来10年を過ぎる車種にも関わらず現行車種であることも人気の秘訣だろう。2.0Lより1.8L車の方が需要があり、4WDの人気が高い傾向にある。とはいえ、モデルチェンジを繰り返し、常に競争力を維持してきた「ノア」には、大きくはないが、差を付けられているのが現状。 さすがに発売当時の2004年式に値が付くのは、余程状態が良くないと厳しい。
下取り参考価格
車種 グレード | 年式 | 新車価格(万円) | 駆動方式 | 下取り参考相場(万円) |
---|---|---|---|---|
2.0プラタナ | 2014 | 222.6 | 2WD | 144 |
2010 | 222.6 | 2WD | 104 | |
2004 | 210.0 | 2WD | 15 | |
1.8プラタナ | 2014 | 224.8 | 4WD | 150 |
2010 | 227.9 | 4WD | 119 | |
1.8 L | 2014 | 190.5 | 2WD | 120 |
2010 | 190.5 | 2WD | 86 | |
2004 | 183.0 | 2WD | 9 | |
1.8 G | 2014 | 230.0 | 4WD | 156 |
2010 | 236.9 | 4WD | 109 |
アイシスの新車値引情報
他にないユニークなパッケージングが評価され、発売から10年すぎても現役選手である同車も、販売面では厳しい状況におかれている。これといった大きな改良もなく、最新型のミニバンに正面から競合するには手持ちの武器が少なすぎる。もともと低価格設定ではあるが、200万円前後の予算なら、他銘柄を含め多くの選択肢があり、より居住性能の高い、主流の「ノア」クラスにも手が届いてしまう。
ミニバンクラスは激戦のため、どの車種でも競合相手には困らないが、「ノア/ヴォクシー」に苦戦中のモデル末期車である「ホンダ ステップワゴン」が魅力的な価格を提示してくれるだろう。
値引き目標 30~34万円
アイシスの特徴とモデルの推移
2004年の発売。左右非対称ボディを採用する3列シート7人乗りののミニバンで、日本国内専売車種。ボディサイズは基本的には5ナンンバーサイズに納められているが、「プラタナ」だけはわずかに全幅が拡げられており3ナンバーとなる。取扱いチャネルは「トヨタ店」である。
「アクセスとスペースの革新」を目指し、「柔(じゅう)・空間」をテーマに開発された。ノアやヴォクシーなどよりも全高が低い、ローハイトミニバンに属する。ミニバン特有の運転感覚が苦手な人も通常のセダンより少しアイポイントが高くなった程度なので、受け入れられやすい。 その最大の特長は、パノラマオープンドア(助手席側センターピラー内蔵ドア)の採用だ。これにより、助手席側のフロントドア、スライドドアを開けると、センターピラーのない開口幅1,890mmという大きなスペースが出現、乗降性と積載性が大きく向上した。さらに乗降口地上高を380mmと低く設定し、誰でもスムーズに乗り降りできるよう配慮された。
エクステリアは4灯式の大型マルチリフレクターヘッドランプと幅広のラジエーターグリルなどが力強さを表現している。大人7人がゆったりと座れる室内は多彩なシート機構も自慢で、テーブルとしても使える助手席タンブルシート、6:4分割チップアップ機構付セカンドシート、5:5分割後方床下格納機構付サードシートなどを採用、フルリクライニングなどの多彩なアレンジにより、自由に使える快適な空間を実現している。
エンジンはDOHCの2000ccの1AZ-FSE(D-4)と1800ccの1ZZ-FEで、駆動型式はFFとアクティブトルクコントロール4WDが用意される。トランスミッションは2000ccは無段変速機のSuper CVT-i、1800ccはSuper ECT(4速AT)で、2000ccの「Platana(プラタナ)」のみ7速スポーツシーケンシャルシフトマチックを装備する。
2013年10月の一部改良では、エンジンなどの改良により燃費を向上させた。1.8リッターのFF車で15.2km/L、(4WD車は13.6km/L)、2.0リッター車は14.4km/L燃費性能を実現した。
発売から10年になるが、モデルチェンジの予定はなく、このままモデル廃止の方向のようだ。現状では「ノア/ヴォクシー」クラスと「ウィッシュ」の間に位置しており、需要は少ないと判断されたようだ。販売するトヨタ店では、「エスティマ」がダウンサイジングされ、「ノア/ヴォクシー」の兄弟車種になると見られており、その登場のタイミングで姿を消すことになるだろう。