カローラルミオンの下取り相場と値引き交渉のポイント
カローラルミオンの下取り相場と査定を受ける際のポイントや新車購入時の値引き交渉の進め方などカローラルミオンの売買についてディーラーのセールスマンを10年以上経験した執筆者がアドバイスをする。
カローラルミオンの下取相場と売却時のワンポイントアドバイス
カローラシリーズの一員でありながらも、ベースとなったのは他のカローラシリーズとは異なり、2007年当時の日本国外向けカローラセダンとオーリス/ブレイドのシャーシ 。車としてはまったくの別物と言っていいでしょう。販売台数も年々減少しており、発売から8年めの現在では月数百台程度となっているはずです。しかし、下取り価格fでは意外と安定しており、「カローラアクシオ」を上回るほど。
特に2007年式まで遡ると差は歴然。もともとの車両価格が高めという事もありますが、他のシリーズがモデルチェンジを繰り返す中、今でも現行モデルとして販売していることも理由のひとつでしょう。2007年式の中古車を購入しても現行モデルなのですから。この傾向は「イスト」「bB」といった同じく長寿車種にも当てはまるようです。
さすがに1.8L車は1.5L車に対して低めの相場になっています。また、この車は4WDよりもむしろエアロツアラーの方が下取りということなら有利なようです。確かにエアロパーツを装着した同車は若い方に人気もあり、特にボディーカラーがブラック系などは迫力さえあります。
リセールバリューということで言えば、現在所有されている方にとっては上記のようにまずまずの価格ですが、これから購入するとなると話は別。燃費性能や先進安全技術など、新車中古車を問わず必要となる技術がないという事は、実用上もリセールバリューにおいても極めて厳しい車種となるでしょう。
下取り参考価格表
車種 グレード | 年式 | 駆動方式 | 新車価格 | 下取り参考相場 |
---|---|---|---|---|
15G | 2014 | 2WD | 188.5 | 114.0 |
2011 | 2WD | 188.5 | 86.0 | |
2007 | 2WD | 169.5 | 48.0 | |
15Gエアロツアラー | 2014 | 2WD | 175.2 | 118.0 |
2011 | 2WD | 175.2 | 94.0 | |
2007 | 2WD | 181.9 | 61.0 | |
18S | 2014 | 2WD | 189.5 | 122.0 |
2011 | 2WD | 189.5 | 86.0 | |
2007 | 2WD | 185.7 | 50.0 | |
18S | 2014 | 4WD | 207.5 | 147.0 |
2011 | 4WD | 207.5 | 104.0 | |
2007 | 4WD | 205.7 | 68.0 | |
比較対象車種 | ||||
イスト150G | 2014 | CVT | 170.0 | 98.0 |
2011 | CVT | 170.0 | 68.0 | |
2007 | CVT | 170.0 | 41.0 | |
カローラアクシオ | 2014 | 2WD | 157.1 | 90.0 |
1.5G | 2011 | 2WD | 154.2 | 60.0 |
2007 | 2WD | 161.0 | 25.0 |
カローラルミオンの新車値引情報
モデルチェンジも大幅なてこ入れもない状況の「カローラルミオン」は、販売するカローラ店で扱う多くのコンパクトカーの中で孤立した存在。訪れたユーザーにとってお目当ての車種とはいいがたい。特に新登場した同価格帯の「シエンタ」と比べれば、過去の車と思われても致し方ないでしょう。それでは「カローラルミオン」を購入する場合の値引きはどうでしょう。
通常はライバルとなる他社の同クラスとの合い見積もりを取りますが、「カローラルミオン」の場合は必要ないでしょう。どれだけ値引いてもらえるか、値引きが多ければあえて納期の遅い新型車を購入さずに、この車を買うというメッセージをしっかりと伝えましょう。まず、50万円程度の値引き額の要求をぶつけてみて上限を探りましょう。検討するのはこちらではなく、ディーラー側だというスタンスをわすれずに。
値引き目標額28~32万円
カローラルミオンの特徴とモデルの推移
北米のトヨタのブランドであるサイオンで販売された2代目「サイオン・xB 」がベースのため、全長は「カローラアクシオ」や「カローラフィルダー」よりも短いが、他のカローラシリーズとは異なり全幅が1,700㎜を超えて3ナンバーとなる。2007年10月に他のカローラシリーズ同様に、カローラ店の専売車種として発売を開始。エンジンは直列4気筒の1.5Lと1.8Lをラインナップする。
2009年12月にマイナーチェンジを行い、内外装の意匠変更とともに1.8L車は全てエンジン動弁機構「バルブマチック」付エンジンの2ZR-FAE型に差し替え、1.5L車もアイドリング時の負荷を低減するなど全車、燃費性能の向上を図り、環境性能を高めた。
また、2013年1月には一部改良を行い、エンジンの燃焼効率効率やフリクション低減、エンジンとの伝達効率を高めた「Super CVT-i」の採用により、燃費を向上させた。
発売から8年めとなる現在でもフルモデルチェンジの情報はない。「bB」や「イスト」などと同様に、北米のサイオンブランドとリンクする車種だけに、国内需要だけを見てのモデルチェンジは難しく、また車種統合などによる廃止も噂されています。