アリオンのカスタム~大人のセダンに個性と走りを
トヨタ:アリオンの現行モデルは2代目になっていて、2007年6月に初代から市場を継承している。4ドアのセダンにジャンル分けされる、ごく普通の乗用車ということになる。
サイズと重量は、全長4565mm、全幅1695mm、全高1475~ 1485mm 、重量1200 ~ 1330kg
となっている。
エンジンは2ZR-FAE 1.8リッター ストレート4 DOHC と3ZR-FAE 2.0リッター ストレート4 DOHC がラインナップされている。駆動方式はFF / 4WDで、サスペンションはフロントがストラットで、リアはFFはトーションビームで、4WDがダブルウイッシュボーンを採用している。
サスとボディーの補強で性格を変える
アリオンは位置づけとしてはごく一般的なファミリーカーなのだが、その走りは結構様になる。何かの理由でスポーティーな車を手放し、アリオンを後継の車として乗った方は、「え!意外に走るじゃない」と思われるだろう。
そうなるとやはりもう少し走りに寄った性格にしたくなるから、まずサスペンションを強化品に替える。セッティングとしてはノーマルの良さを残したいので、バネレートをあまり上げずに、ダンパーの減衰力との相乗効果で、ロールスピードをコントロールするタイプにすると、扱いやすく乗り心地を損なわない。
次にサブフレームとぼ基本構造のボディーとの結合を強化して、車体全体をソリッドにすると、サスペンションの働きはほぼ設計値通りになる。これで、サスがタイヤを路面に貼り付かせる能力が劇的に上がるので、ハンドリングは別の車に乗ったようになる。
強化サスとセットでこのカスタマイズをすることを、ぜひおすすめしておきたい。
足回りに見合うブレーキに
足回りやボディーの強化で「走れる車」になると、性格上ブレーキも強化してバランスはとりたいものだ。
そうなると対向4ポッドの高剛性キャリパーに交換をして、ステンレスメッシュで補強をしたラインをいれたい。こうすると、効きもタッチもノーマルでは味わないほど、強力で良好なフィールになる。対向4ポッドにすることで効きの安定感も高まり、コーナーの奥まで突っ込めるから、走る満足感も高い。
さらに耐フェード性と耐ヴェーパーロック性を高める仕様にもできる。耐フェード性の高いパッドに交換して、高沸点タイプのフルードに交換すれば、連続したワインディングの下りでの使用でも、安心してガンガン踏めるから、信頼性の高さは抜群になる。
サスとボディーの強化と、これを一緒にやると、ほかのことをやらなくてもいいほどの満足感があるので、ぜひおすすめしておきたいカスタマイズになる。
エアロキットとホイールで個性を出す
一般受けをするデザインなので、やはり個性を演出するためにはエアロパーツキットが必要になる。そうたくさんの製品ランナップがあるわけではないのだが、イメージを変えるためには不足のない数はある。
あまり過激なイメージではなく、ノーマルに少し機能美を持たせる程度のものがおすすめになる。そのうえで、インチアップホイールにへん平率の大きい厚みの少ないタイヤをセットして履かせると、一見おとなしいのだが存在感を主張できる外見になる。ホイールはオーソドックスなスポークがおすすめだが、中心から外周に向かって広がるデザインはあまり合わない。その逆のデザインがおすすめになる。
あとはシートなのだが、ノーマルはあまりホールド性がいいとはいえないので、スポーツタイプのバケットシートに交換すると、ホールド性は劇的に上がり余計な力が体に入らないので、ステアリング、ペダルとも微妙なコントロールが可能になる。まるでドラテクが上がったように感じることができるので、おすすめしておきたいカスタマイズになる。
エンジンは吸排気系を高効率化
この手のエンジンにしてはノーマルでもよく回るほうなのだが、もう少しパワーとトルクが欲しいと思うことは確かなのだ。
そこで吸排気系の高効率化として、燃調を取り直す意味と空き領域をつかえるようにする意味で、ロムの書き換えをすれば、体感できるほどの違いは出せるのでお勧めのカスタマイズになる。