エブリィバン(商用)の値引きと下取りの相場情報
2016/07/21
目次
エブリィバンの新車値引情報
販売価格から考えて大きくは望めないと思われがちだが、普段からコストに厳しい法人や個人事業者向けの商売をしているので、意外に悪くない。さらに価格の低いトラックのベース車でも一声10万円は必須条件だ。唯一のライバルであるダイハツ「ハイゼットバン」との競合も効果的である。
値引き目標額 10~14万円
エブリィバンの下取相場と売却時のワンポイントアドバイス
乗用タイプのワゴンとは車両価格も違い、相場自体も別。年式による装備やスペックもほとんど変わらないため、基準となる価格よりも走行距離などの状態が最優先される。
下取り相場
GA 2WD H25年式(新車価格 83.8万円)下取り参考価格 44万円
H20年式(新車価格 83.8万円)下取り参考価格 30万円
H17年式(新車価格 83.8万円)下取り参考価格 18万円
GA 4WD H25年式(新車価格 95.8万円)下取り参考価格 53万円
H20年式(新車価格 95.8万円)下取り参考価格 36万円
H17年式(新車価格 95.8万円)下取り参考価格 21万円
エブリィバンのモデルチェンジ情報
2013年9月にトラックシリーズが14年ぶりにフルモデルチェンジされた。従来型はフロントタイヤの位置によりロングホイールベースとショートホイールベースの2タイプがあったが、新型ではショートホイールベースに統一。その特徴を活かし、3.6mの最小回転半径を実現。
エンジンはすでに軽乗用車に搭載しているR06Aエンジンを商用車向けとして縦置きでフロントミッドに搭載。5速MT車で18.6km/Lを実現、クラストップの燃費となった。
バンに関してはまだモデルチェンジの情報はなく、このあたりは先にトラックのフルモデルチェンジを終え、バンは従来型を販売し続けているホンダの「アクティ」と同じ手法である。トラックにおいては現在の規格に変更後、ホイールベースが延長される傾向にあり、直進安定性は高まったが、最小回転半径が大きくなり、農林水産業、特に農業での使い勝手が悪くなった。その解決策として、再びショートホイールベースに戻す必要があった。フロント部分の大きな変更が必要なためフルモデルチェンジとなったが、現状のパッケージで十分なバンについてはショートホイールベースに変更する理由はなく、現行のままということであろう。2014年には新たに三菱自動車に「ミニキャブ」としてOEM供給を始めたばかりであり、当分は変更はないはずだ。
前モデルの下取相場と売却時のワンポイントアドバイス
乗用車のようにきれいな外観は望めないが、走行距離やエンジンの状態がいいものならH16~H17年式でも十分下取り価格は付く。
下取り相場
PA 2WD H17年式(新車価格 83.8万円)下取り参考価格 14万円
PA 4WD H17年式(新車価格 95.8万円)下取り参考価格 19万円
エブリィバンの特徴とモデルの推移
ワンボックスタイプでエンジンを座席下に搭載するキャブオーバー軽自動車で、商用は「エブリィ」乗用は「エブリィワゴン」としている。商用には「キャリィトラック」もラインナップする。1964年以来50年に渡る歴史を持ち、1999年まで発売されていた3代目までは「キャリィバン」とされていた。
1999年デビューの4代目からは軽自動車の規格改定に合わせて、セミキャブタイプのボディとなった。2005年のフルモデルチェンジでは、5MT車を含めて全車インパネシフトを採用し、前席の左右ウォークスルーが可能になった 。助手席前倒し機構やパワードアロック、運転席・助手席SRSエアバッグを全車に標準装備した。
1989年にマツダへ「スクラムバン」としてOEM供給を開始し、現在に至っており、2013年12月には日産へ「NV100クリッパー」として、2014年2月三菱に「ミニキャブバン」としてOEM供給を開始している。