ワゴンR・フレアのカスタム~リッターカー並みの走りを実現する
マツダ:フレアはスズキ:ワゴンRのOEM供給を受けているので、両車は基本的に同じ車になる。ジャンルとしては軽のトールワゴンで、フレアは初代、ワゴンRは5代目になる。
サイズと重量は、全長3,395mm、全幅1,475mm、全高1,640mm~1,660mm、重量780~870kgとなっている。
駆動方式はFF/4WDで、サスペンションはフロントはストラットで、リアには:I.T.Lを採用している。エンジンはR06A型 0.658リッターストレート3 DOHC 吸排気VVT のNAと、同形式のターボがラインナップされている。
トールワゴンをハンドリングカーにする
トールワゴンというと「グラリ」とくるロールを考えてしまうのだが、この車は意外にそれがないから、ハンドリングカーとしての要素を十分に持っている。
普段は家族と一緒にどこかに行くけれど、たまには峠を楽しみたいという使い方をするとき、やはりもう少しコーナリング時のスタビリティーと、突っ込みの時の安定感が欲しいと感じる。
まずサスペンションをまず強化品にする。あまりバネを固めてしまうとあたりがきつくなるし、路面に突っ張るような挙動をするので、バネの硬さはそこそこにしてダンパーの減衰力との相乗効果でロールをコントロールするセッティングをおすすめしたい。
次にサブフレームとボディーの結合を高めて、車全体をソリッドな方向にもっていく。こうすると土台がしっかりするので、サスはほぼ設計値に近い働きをするから、タイヤを路面に貼り付かせるパワーが発揮される。またブレーキングの時にも、フロントがぶれないので安定感が出る。
強化サスとボディーの補強をセットでカスタマイズすることで、ハンドリングカーへの道は開けるから、ぜひおすすめしておきたい。
ハンドリングカーにはブレーキの強化も必要
せっかくハンドリングカーになったのだが、ブレーキがノーマルのままだと少々物足りない。特に長い下りでの連続使用などには、ちょっと不安が付きまとう。
高温になっても変わらないタッチと効きを求めたいので、対向4ポッドの高剛性キャリパー、耐フェード性の高いパッド、高沸点タイプのフルード、ステンレスメッシュで補強をしたラインの4点セットを使えば、これを達成できる。
ノーマルとは比べ物にならない効きと高温になっても変わらないタッチは、高い信頼感をブレーキに寄せることができる。ブレーキに安心と信頼を寄せることができると、必然的に余裕が生まれるので、ドライビングにもいい影響が出てくる。
強化サスと、ボディーの補強、そしてブレーキの強化の3点はぜひやっておきたいカスタマイズだと思うので、おすすめしたい。
モアパワーでリッターカーを喰う
ここまでやっておくとそうと速く走れるが、もっとパワーがあればと思うのが軽の悲しさになる。しかしNAならば吸排気系を高効率化することと、この仕様に合わせて燃調を取り直す意味と、空き領域をつかえるようにする意味で、ロムを書き換えると体感できるぐらいの差を出すことは可能になる。
ターボも吸排気系の高効率化をしてから、ブースト圧を上げればあっけなくハイパワーを手に入れられる。ただし、燃調の取り直しはやらないとタービンユニットに悪影響があるというから、必ずやるべきだと思う。
これだけやると、峠でノーマルのスポーティーカー、特にリッターカーあたりなら喰うこともできる車になれるから、おすすめしておきたい。
エアロとホイールで引き締める
エアロパーツとホイールで全体のイメージに、機能美を加えて引き締め効果を狙いたい。エアロはそんなに派手なものでなくても十分に効果があるから、下品にならないものを選ぶことをおすすめする。
ホイールもメッキタイプなどを付けると安っぽいイメージになるので、シンプルだが幾何学的なスポークタイプをおすすめする。
あとはシートのサポートがプアーなので、これをスポーツタイプのバケットシートに交換して、ホールド感の向上とファッション性を高めれば、かなり違った車にすることができたと思う。