ハリアーの買取相場と値引き交渉のポイント
ハリアーの新車値引情報
昨年のモデルチェンジから絶好調の販売を続ける「ハリアー」。人気の中心はハイブリッドではあるが、割安感のあるガソリン車も台数を伸ばしている。だが、ライバルも好調だ。日産「エクストレイル」マツダ「CX‐5」は「ハリアー」とは異なる特徴で追随している。これら競合するモデルのうち一台でも交渉し、その見積もりを手にして「ハリアー」での商談を行えば、交渉の主導権を握れることになるはずだ。とは言え、納期がまだ3か月以上とされる「ハリアー」の値引きはそう期待できない。なるべく営業マンが進めるグレードを選ぶのが安く購入するコツなのだが、「ハリアー」の場合はほとんどの車種が望み薄だ。
納期もかかる車種の受注はキャンセルが発生しやすい。日本人は契約を軽く見ている傾向があるせいもあるが、値引きを思い切ってできない理由にもなっている。
値引き目標 15~23万円
前モデルの下取相場と売却時のワンポイントアドバイス
ガソリンとハイブリッドの差があまり感じられないのが意外だ。新車時の価格差を考えると、このクルマに限ったことではないが、エンジンがダウンサイジングされていないハイブリッド車の人気は今一つ。2.4Lで十分という傾向だ。クロスオーバーSUVの特徴としては、4WDと2WDの差もほとんどないこと。そのスタイルが人気の「ハリアー」では、かえって2WDのほうが、普段使いされる方にはとっつきやすいのだ。
買取り専門店で最も欲しがるのが「ハリアー」を初めとするSUVでもある。誰もが一度は所有したいと思う車種でも、新車時には割高で手を出しづらいが、中古車なら比較的選ばれやすいのだ。程度の良いものはデューラー下取りよりもかなり高額な金額の提示があるかも知れない。
下取り参考価格表
車種 グレード | 年式 | 新車価格(万円) | 駆動方式 | 下取り参考相場(万円) |
---|---|---|---|---|
240G Lパッケージ | 2013 | 262.0 | 2WD | 208.0 |
2009 | 262.0 | 2WD | 132.0 | |
2003 | 262.0 | 2WD | 45.0 | |
240G | 2013 | 273.0 | 4WD | 211.0 |
2009 | 273.0 | 4WD | 133.0 | |
2003 | 273.0 | 4WD | 46.0 | |
ハイブリッド Lパッケージ | 2012 | 420.0 | 4WD | 206.0 |
2009 | 420.0 | 4WD | 140.0 | |
ハイブリッド | 2012 | 390.0 | 4WD | 217.0 |
2009 | 390.0 | 4WD | 163.0 | |
2003 | 309.0 | 4WD | 38.0 |
ハリアーの特徴とモデルの推移
高級サルーンの乗り心地と快適性を兼ね備えたSUVとして開発され、1997年に初代モデルが発売された。初代と2代目モデルが「レクサス」ブランドにおいて「RX」として販売され、3代目RXでレクサス店での取扱いに移行したが、その後も2代目モデルの2.4L車及びハイブリッド車が「ハリアー」ならびに「ハリアーハイブリッド」として継続して販売され、その後、約一年の休売期間を経て3代目ハリアーへフルモデルチェンジされた。
3代目にあたる現行モデルは、2013年12月にガソリン車、翌年1月にハイブリッド車が発売された。エクステリアはハリアー伝統の水平基調のプロポーションを受け継ぎ、フロントデザインはシャープで彫の深い造形となった。また、LEDヘッドランプを全車標準装備し全体的にスポーティーなものとなった。
パワートレインはダウンサイジングされ、ガソリン車は2.0Lの3ZR-FAE型を採用するとともに、トランスミッションをCVT(Super CVT-i)に変更。4WD車には、前輪駆動状態と4輪駆動状態を自動的にコントロールする、電子制御 ダイナミックトルクコントロール4WD を採用している。
ハイブリッド車は2.5Lの2AR-FXE型に置換され、フロントモーターとは独立し、後輪を自在に駆動させる高電圧・高回転化したE-Four用リヤモーターを設定。ニッケル水素バッテリーを採用した「リダクション機構付THS II」により燃費を向上させている。JC08モード燃費は2.0L車で16.0㎞/L、ハイブリッド車が21.8㎞/L、4WD車は15.2㎞/Lとなっている。ボディサイズは全長・全幅・ホイールベースを2代目から短くしたことで取り回しをよくしながらもゆとりのある室内空間を両立。荷室の収容能力も向上した。
新型ハリアーは発売以降好調な販売を推移し、発売後約1ヶ月間の受注台数は約2万台の受注となり、月販2500台目標の8倍に相当するものであった。納車時期は2014年9月頃となっており、つまりこれから納車が始まることになる。
現在納期は短縮しつあるものの、9月の受注分は、ほとんどの車種が3か月ほどの納期とされており、12月の生産分となっている。