インプレッサG4の中古車買取価格
目次
インプレッサG4の下取り相場と売却時のワンポイントアドバイス
厳しいセダンの評価
販売好調なスバルの登録車の中でも、一番の主力車種である「インプレッサ」ですが、主役はあくまでもハッチバックタイプである「インプレッサスポーツ」で4ドアセダンタイプの「インプレッサG4」の人気は低い。
中古車市場でも人気は「インプレッサスポーツ」が中心。
その下取り相場は想像以上に大きいのです。
4ドアセダン市場の不振が主な原因ですが、1.6Lから2.0Lという排気量クラスも、ユーザーに敬遠される要因となっています。
不振の4ドアセダンであっても、「カローラアクシオ」は法人需要を中心に堅実な販売を示していますが、「インプレッサG4」が法人向けに販路を求めている様子はありません。
特に2.0L車は、大きさも価格帯も中途半端で、ユーザーの車種検索にもヒットしにくく、中古車としても売りにくい車種の筆頭になっています。
ライバルの「マツダアクセラ」の現行モデルを見ると、「インプレッサG4」を大きく上回っており、魅力的なモデルであれば、セダン不況でも下取り相場は期待出来ることを示しています。
リセールバリューとしては、やはり4WD、そしてアイサイト装備車は、相場以上の評価を受けるでしょう。
下取り参考価格表
車種・グレード | 年式 | 駆動方式 | 新車価格 | 下取り参考相場 |
---|---|---|---|---|
1.6L | 2015 | 2WD | 163.0 | 89.0 |
2011 | 163.0 | 65.0 | ||
1.6L | 2015 | 4WD | 166.0 | 116.0 |
2011 | 166.0 | 90.0 | ||
2.0i | 2015 | 2WD | 177.0 | 124.0 |
2011 | 177.0 | 97.0 | ||
2.0i | 2015 | 4WD | 199.0 | 154.0 |
2011 | 199.0 | 113.0 | ||
2.0iアイサイト | 2015 | 4WD | 209.0 | 168.0 |
2011 | 209.0 | 120.0 | ||
1.6L | 2015 | 2WD | 163.0 | 89.0 |
比較車種 | ||||
スポーツ1.6i | 2015 | 2WD | 148.0 | 104.0 |
2011 | 148.0 | 79.0 | ||
アクセラセダン1.5C | 2015 | 2WD | 176.0 | 104.0 |
2011 | 158.0 | 48.0 |
前モデル「アネシス」の下取り相場と売却時のワンポイントアドバイス
あまりにも差が付いてしまったハッチバックと4ドアセダン
4ドアセダンである現行「インプレッサG4」の前モデルは、「アネシス」と呼ばれますが、あまりにもマイナーですぐにこのサブネームを言えるのは業界関係者の中でもスバル関連の方だけでしょう。
中古車サイトでも「4ドアセダン」と表記されることが多いのです。
むろん、業者は知っていても、「アネシス」ではユーザーにつたわらないのであえて「インプレッサの4ドアセダン」と表記しているぐらい、知名度がありません。
知名度がないと、中古車サイトにおいて車名で検索されることがなく、この時点でユーザーの選択肢から漏れてしまうので、非常につらい現状なのです。
したがって、同じ車種でもハッチバックと比較して安く仕入れざるをえません。
ハッチバックとの差は最終年度の2011年式ですでに倍近く、デビューした2008年式では同じ車両価格の同シリーズとは思えないほどの差にまで広がっています。
「インプレッサ」において、リセールバリューを求めるなら、「アネシス」は期待出来ないでしょう。
下取り参考価格表
車種・グレード | 年式 | 駆動方式 | 新車価格 | 下取り参考相場 |
---|---|---|---|---|
1.5i | 2011 | 2WD | 150.0 | 27.0 |
2008 | 150.0 | 3.0 | ||
2011 | 4WD | 165.0 | 32.0 | |
2008 | 165.0 | 4.0 | ||
2.0i | 2011 | 2WD | 183.0 | 55.0 |
2008 | 174.0 | 7.0 | ||
2.0i | 2011 | 4WD | 199.0 | 63.0 |
2008 | 189.0 | 23.0 | ||
比較車種 | ||||
ハッチバック1.5i | 2011 | 2WD | 147.0 | 49.0 |
2008 | 145.0 | 37.0 | ||
ハッチバック2.0i | 2011 | 4WD | 196.0 | 72.0 |
2008 | 187.0 | 40.0 | ||
アクセラセダン1.5C | 2011 | 2WD | 158.0 | 48.0 |
2008 | 157.1 | 8.0 |
インプレッサG4の人気と同クラスセダンの下取り相場
セダンには厳しい現状も次世代に期待
インプレッサのセダンとハッチバックの大きな下取り価格の差、人気の差は非常にわかりやすく、同じボディタイプを持つマツダの「アクセラセダン」「アクセラスポーツ」も似たような状況ですが、フルモデルチェンジを機に、両タイプの性格をハッキリと分けることで、ある程度の成功を納めています。
1.5Lのベーシックモデル以外2.0Lのハイブリッドのみの設定で スポーツ色を押さえて高級感を追及し、自慢のディーゼル2.2Lを追加設定しています。
国内での需要が減ることにより、どうしても海外市場に合わせてボディが大きくなり、1.5L、1.6Lというセダンには不釣り合いになりつつある傾向ですが、さらに大型化が進むと、今度はダウンサイジングエンジンの導入が期待され、もう一度セダンに注目が集まる可能性はゼロではありません。
インプレッサG4の特徴とモデルの推移
4代目の「インプレッサ」は、「New Value Class」をコンセプトに、「スタイリッシュな外観と質感の高い内装」の実現と
「走りの気持ちよさ」、そして「環境性能」の向上をテーマに掲げて開発された。
また、5ドアハッチバックタイプは「スポーツ」、4ドアセダンタイプは「G4」にそれぞれサブネームを改めている。
「G4」ではホイールベースを25mm拡大したことなどにより、スペースそのものを拡大するとともに6:4分割式トランクスルー機能を採用したことでセダン本来の使い勝手を高めています。
エンジンは全面刷新された新世代「BOXERエンジンが採用され、1.6L車は100ccアップした排気量でトルクを向上。
また、2.0L車は従来型に比べ、約27%の燃費向上を実現させています。
ニューヨーク国際オートショー2016で新型「インプレッサ」がすでにワールドプレミアしており、発売は2016年10月とされています。
ヘキサゴングリルやイーグルアイヘッドランプといった特徴は継続され、エクステリアは従来型からのキープコンセプトとなっています。
新型から新開発のSGPプラットフォームが採用され、「インプレッサ」から「レガシィ」までが一つのプラットフォームで共通化されることになり、「インプレッサ」のボディサイズも従来型G4との比較では、セダンの4ドアで、全長で+45mm、全幅で+37mm、全高-10mmとなり、さらなるサイズアップとなっています。