フェアレディZの買取相場と値引き交渉のポイント
目次
フェアレディZの下取相場と売却時のワンポイントアドバイス
新車でも需要が少ない排気量の大きいスポーツカーは、中古車市場においても事情は変わらず、売りずらいようだ。豊かさの象徴とでもいうべきスポーツカーが下取り価格でも高値を付けるには、本格的な景気の回復を待たねばならないようで、その未来は明るくない。ロードスターはなおさらで、これは購入しやすい中古車のオープントップで楽しむ文化が日本には根付いていないことにもよる。したがって、クーペ、ロードスターともにユーザーががっかりする下取り価格が待っている。このような車種こそ買取専門店を利用すべきだろう。スポーツカーや「Z」を専門に扱う中古車店も多く存在するので、少なくともディーラー査定よりは上だ。
下取り参考価格表
車種 グレード | 年式 | 新車価格(万円) | 駆動方式 | 下取り参考相場(万円) |
---|---|---|---|---|
Z | 2014 | 360.0 | 2WD | 225 |
2008 | 360.0 | 2WD | 143 | |
Z バージョンST | 2014 | 430.0 | 4WD | 268 |
2008 | 430.0 | 4WD | 171 | |
ロードスターZ | 2014 | 418.0 | 2WD | 228 |
2009 | 418.0 | 2WD | 154 | |
ロードスターZバージョンST | 2014 | 488.0 | 2WD | 259 |
2009 | 488.0 | 2WD | 175 |
フェアレディZの新車値引情報
多くのスポーツカーや興味性の高い車種の場合、競合させて値引きの多い方を買うといったコンパクトカーなどと同じ購入方法はとらない。性能やスタイルにほれ込んで、1車に絞って交渉するはずで、ディーラーもよくわかっている。どれだけ真剣に検討しているのかを見定めることに注視している。是非ほしいのだが少しでも安く手に入れたい、という気持ちがうまく伝えられれば、ディーラー側も真剣に交渉に応じてくれる。「ポルシェはいくらだった」とか「レクサスはこうだった」というような話には耳を貸さず、「Zですから」の一言で話は膨らまない。じっくりと時間をかけて、何度も足を運ぶことも必要になる。
クレジットの選び方も重要になる。少しの金利の差が、長期のクレジットを組むと、値引きの額など吹っ飛んでしまいかねない。ディーラーでもキャンペーンで低金利を提供する時があるので、情報は多く集めた方がいい。
値引き目標 30万円
前モデルの下取相場と売却時のワンポイントアドバイス
専門店の買取価格はもっと高いはずだが、このモデル自体の人気が「Z」の中でも高くないのを知っておくべきだ。車両価格に見合うような豪華さがなく、チープな印象が目立つ。NISMOバージョンのような正統派のチューニングカーの価値は高いものの、出来の悪いエアロパーツが装備されたものがときおり見かけられるが、下取り時にはノーマルに戻す方が無難だ。販売時の価格が高いため10年以上たっても価格は残るが、走行距離が多くなりがちな車両なので注意が必要。タイヤの摩耗もサイズが大きく値段も高いので、消耗度合の減点も大きい。10年も乗っていると、オリジナルのステアリングやホイールが紛失しているケースもあるので、保管には気負付けた方がいいでしょう。
下取り参考価格表
車種 グレード | 年式 | 新車価格(万円) | 駆動方式 | 下取り参考相場(万円) |
---|---|---|---|---|
Z | 2008 | 330.0 | 2WD | 88 |
2002 | 310.0 | 2WD | 24 | |
Z バージョンST | 2008 | 385.0 | 2WD | 105 |
2002 | 360.0 | 2WD | 37 | |
ロードスター | 2008 | 371.0 | 2WD | 128 |
2002 | 360.0 | 2WD | 53 | |
ロードスター バージョンST | 2008 | 435.0 | 2WD | 134 |
2002 | 390.0 | 2WD | 56 |
フェアレディZの特徴とモデルの推移
1969年から発売される日本を代表するスポーツカー。現行モデルは通算6代目にあたり、2008年12月にデビューした。先代である「Z33型」から排気量を200cc増加し、ホイールベースを100mm短縮、日本国外においては「370Z」として販売されている。
デザインに際しては空力性能も考慮され、クーペについてはCd値: 0.30、フロントゼロリフトを達成。リアスポイラー装着でリアゼロリフトも両立し、オプションのエアロキット装着車ではCd値0.29を実現している。また、ロードスターについてもセグメントトップの空力性能を誇る 。
プラットフォームはスカイラインクーペのものが基本的なベースとなり 後半部分は完全に新設計 となっている。構造変更やアルミニウムの採用拡大などにより、先代の「Z33型」と同水準の車両重量を維持することに成功している。ロードスターについては、オープン化による剛性減少を抑えて先代よりねじり剛性を40%向上しつつ、同時に50kg程度の軽量化を果たしている 。
エンジンには、CV36型スカイラインクーペと共通のV63.7LVQ37VHR型エンジンが搭載され、マニュアルモード付き7速ATと6速MTが組み合わせられた。
2014年末から2015年にモデルチェンジが予定される次期モデル「Z35型」については、「フェアレディZ」より一つ下のサイズのEVスポーツコンセプトカー「インフィニティ・エマージ」が発表されていて、なめらかな曲線は次期「フェアレディZ」にも取り入れられると見られている。搭載されるエンジンについては、排気量は現行の3.7Lから3.0Lへ大幅ダウンすることになる。