セレナの中古車買取価格
セレナ前モデルの下取り相場と売却時のワンポイントアドバイス
供給過剰の懸念が出る可能性
前モデルの相場を見ると、高年式では「ノア」に対してやや低い価格を示していますが、旧モデルになると「セレナ」の方が高く、2008年式では「セレナ」が圧倒的に高い相場となります。
2016年8月にフルモデルチェンジされた新型「セレナ」は、予約販売から順調な滑り出し見せ、ミニバンクラストップのトヨタ「ノア/ヴォクシー/エスクァイア」を追い抜く勢いです。
発売直後のリコール騒ぎで足を引っ張られましたが、納期の遅れはあるものの、大きな障害にはならないでしょう。
ミニバン人気にささえられて、前モデルとなった「セレナ」も高い下取り相場を示していますが、多くの「セレナ」ユーザーが代替を勧めており、あらゆる年式の「セレナ」が下取りや買取り市場に流れています。
また、トヨタやホンダも対抗上、高値で下取ることもあり、他の車種も含めてミニバンが中古車の需要を上回る勢いで供給されています。
このままでいくと、「セレナ」だけでなく、「ノア」「ステップワゴン」の相場にも影響を与えそうです。
おそらく2~3か月後の年末、そして年明けのタイミングで下がる可能性があり、中古車での販売が進まないとミニバンユーザーにとって大きな痛手となるかもしれません。
下取り参考価格表
車種・グレード | 年式 | 駆動方式 | 新車価格 | 下取り参考相場 |
---|---|---|---|---|
20S | 2015 | 2WD | 208.0 | 147.0 |
2012 | 206.0 | 73.0 | ||
2010 | 206.0 | 67.0 | ||
20X Sハイブリッド | 2015 | 2WD | 227.1 | 158.0 |
2010 | 227.1 | 117.0 | ||
ライダーSハイブリッド | 2015 | 2WD | 272.5 | 186.0 |
2010 | 268.5 | 140.0 | ||
ハイウェイスター | 2015 | 2WD | 244.6 | 157.0 |
2012 | 247.5 | 139.0 | ||
ハイウェイスター | 2015 | 4WD | 269.4 | 214.0 |
2012 | 263.0 | 117.0 | ||
2010 | 263.0 | 110.0 | ||
20X | 2015 | 4WD | 250.4 | 171.0 |
2012 | 248.0 | 91.0 | ||
2010 | 248.0 | 84.0 | ||
比較車種 | ||||
ノアX | 2015 | 2WD | 228.5 | 183.0 |
2012 | 201.9 | 108.0 | ||
2010 | 194.0 | 78.0 | ||
ノアX | 2015 | 4WD | 247.6 | 191.0 |
2012 | 220.9 | 123.0 | ||
2010 | 215.0 | 73.0 | ||
ステップワゴンG | 2015 | 2WD | 229.6 | 193.0 |
2012 | 199.8 | 103.0 | ||
2010 | 198.8 | 72.0 | ||
ステップワゴンG | 2015 | 4WD | 251.6 | 217.0 |
L | 2012 | 253.1 | 140.0 | |
2010 | 253.1 | 102.0 |
セレナの人気とミニバンの現状
3つ巴の戦いに
「セレナ」がモデルチェンジされたことにより、国内の主力ミニバン3車種が全て新型となって、あと数年はこの中から選択することになります。
面白い事にパワーユニットは全て異なり、代わり映えしないはずのミニバンだったのが非常に個性際立つ事になりました。
ハイブリッドによる低燃費で市場をリードするトヨタの3姉妹と、1.5L直噴ターボで「らしさ」を前面に出す「ステップワゴン」、そして簡易型ハイブリッドの「セレナ」。
燃費だけでなく価格も加味するとどれも甲乙つけがたい品揃えとなっています。
また、ホンダは1.5L直噴ターボではこれ以上拡販は出来ないと判断して、ハイブリッドの導入を決めており、「セレナ」にもハイブリッドを搭載する予定があるようです。
パワーユニットについて大がかりな変更が出来ないトヨタが一番苦しい結果になりそうで、今後ミニバンの勢力図が大きく変わるかも知れません。
ダウンサイジングも進むミニバン
2016年はそれ以外にもミニバンにとって大きな変化が起こりそうです。
現在ミニバンで最も売れているのはトヨタの「シエンタ」。
1.5Lとアクアサイズのハインブリッドによる低燃費と、取り回しの楽なサイズが人気の秘訣で、「アクア」に迫る勢いです。
そして9月に登場するホンダの「フリード」。
「シエンタ」が振るうモデルチェンジするまでのこのクラスの絶対的存在であったことから、多くの洗剤ユーザーが待ち望んでいたフルモデルチェンジであり、ヒットは間違いないと予想されています。
「セレナ」クラスのミニバンもそろそろあきられて、その大きなボディの必要性が疑問視される中、このコンパクトクラスは新たなブームを引き起こす可能性もあります。
2016年後半はこの「フリード」そして「セレナ」の販売成績によっては、販売ランキングに大きな変動がありそうです。
セレナの特徴とモデルの推移
1991年の初代登場以来、ミニバンブームを牽引してきた「セレナ」も、2016年8月にフルモデルチェンジされ5代目に突入しました。
注目は、高速道路などでの単一車線運転支援技術「プロパイロット」を搭載したことです。
これは、自動運転技術というよりも、運転支援技術と言う方が正しいのですが、全速度域で単一レーンステアリング自動操舵を実現したのは日本初のシステムです。
また、居眠り等の安全対策としてドライバーがステアリングホイールを5秒以上離すと警告音が、10秒以上離すと「プロパイロット」機能はキャンセルされ手動運転に戻るようになっています。
エクステリアは新世代のグローバルデザインランゲージを導入し、フロントグリルに「Vモーションを採用、「フローティングルーフ」も採用し、サイドウィンドー下端線の「シュプールライン」はより伸びやかなデザインとなっています。
燃費性能はS-HYBRID搭載車は新型モーターの搭載により、JC08モード燃費を17.2km/Lに向上され、新たに4WD車にもS-HYBRIDを搭載したことで、平成32年度燃費基準達成車をS-HYBRID搭載の全車に拡大した。
S-HYBRID非装備の「S」グレードもJC08モード燃費を15.0km/Lに向上され、「平成27年度燃費基準+10%」を達成しています。