マーチの買取相場と値引き交渉のポイント
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マーチ下取相場と売却時のワンポイントアドバイス
もともとの車両価格が低いので実際よりも低く感じられるが、新車の販売が低迷しており、下取り相場もコンパクトカーの中でも低い部類になるのは事実。2010年式ホンダ「フィット13G新車価格117.1万円」の相場が50万円となっており、同年式の「マーチ12X」の32万円と大きく異なっている。下取り相場の優等生である軽トールワゴンとの比較ではさらに大きな差となる。軽トールワゴンの代表格、同じく同年式のスズキ「ワゴンR FXリミテッド新車価格112.5万円」は51万円の相場を付けている。
ユーザーにとっては悲しい現実だが、軽自動車とほぼ同額の購入金額で、値引きもフィットより多かったのなら、損はしていないのではないか。また、法人ユーザーやリースアップ、レンタカーの下取りも多い車種なので、個人ユーザーが大事に乗られた車両なら、もう少し高値の付く可能性は十分あるでしょう。
下取り参考価格表
車種 グレード | 年式 | 新車価格(万円) | 駆動方式 | 下取り参考相場(万円) |
---|---|---|---|---|
12S | 2014 | 99.3 | 2WD | 42 |
12S | 2010 | 95.2 | 2WD | 29 |
12X | 2014 | 105.1 | 2WD | 45 |
12X | 2010 | 114.4 | 2WD | 32 |
12G | 2014 | 142.5 | 2WD | 56 |
12G | 2010 | 140.1 | 4WD | 34 |
12X FOUR | 2014 | 131.9 | 2WD | 52 |
12X FOUR | 2010 | 130.9 | 2WD | 47 |
マーチ新車値引情報
軽自動車並みの車両価格であり、かなりコストを切り詰めた車種なので、ディーラーの利益率は極端に低い。しかし、それでも軽自動車よりは値引き幅はあり、一定量輸入されてくる車種なので、法人相手ではかなりダンピングされている。個人ユーザーではそこまでは無理とさいても、登録車として平均的なラインまでは持っていきたい。状況が似ている三菱の「ミラージュ」が相見積もりに最適かもしれない。
値引き目標 20~23万円
前モデルの下取相場と売却時のワンポイントアドバイス
個性的なルックスで、スタイリングだけなら現行車種よりも人気があり、マーチとしての認知度は高い。このモデルは排気量も3種あり、2002年からと長いライフのモデルなので、グレードも多彩。2006年が限界となるが、グレードによってはもう少し低年式でも希望はもてる。基本的に価格が付かなくても状態次第では良い価格が付くかも。4WDなら一番いいだろう。
下取り参考価格表
車種 グレード | 年式 | 新車価格(万円) | 駆動方式 | 下取り参考相場(万円) |
---|---|---|---|---|
12B | 2010 | 105.1 | 2WD | 15 |
12B | 2006 | 105.1 | 2WD | 3 |
15G | 2010 | 141.5 | 2WD | 27 |
15G | 2006 | 141.8 | 2WD | 8 |
14E FOUR | 2010 | 145.4 | 4WD | 39 |
14E FOUR | 2006 | 145.4 | 4WD | 12 |
15SR-A | 2010 | 171.5 | 2WD | 39 |
15SR-A | 2006 | 158 | 2WD | 15 |
マーチの特徴とモデルの推移
1982年に初代が登場した日本を代表する今パンクトハッチ。現行モデルは先代から8年半振りにフルモデルチェンジされて、2010年に発売開始された。今モデルはタイ王国で生産され、日本へ輸入されている。丸いヘッドランプとアーチを描くサイドウインドウ、重心を低くしタイヤを四隅に配したコンパクトでありながら踏ん張り感のある形状を持ち、日本国内仕様では5ドアハッチバックのみとなる。
エンジンは軽量でコンパクトな新開発のHR12DE型直列3気筒DOHC12バルブエンジンに変更となり、トランスミッションは「新世代エクストロニックCVT」を全グレードに採用。アイドリングストップ機構採用車の燃費は23.0㎞/Lとなった。
グレード体系では、基本機種以外に、フロントマスクの造形やインテリアを「エレガント」をテーマとしたおシャレなオーテック扱いのカスタムモデル「ボレロ」や、エアロパーツやスポーツサスペンション、4気筒1.5Lチューンナップエンジンを搭載した「マーチNISMO」をラインナップしている。
例外的にモデルチェンジの間隔の長い、次期新型「マーチ」についての直接的な詳しい情報はないが、欧州市場での「マイクラ」に関する情報はいくつか出ている。次期「マイクラ」は2016年の登場予定で欧州向けにはEU域内のルノーの生産拠点で製造されるというもの。パワートレインに関しては、「ノート」同様スーパーチャージャーの採用や、日産が推し進める小型車へのハイブリッドモデルの拡大政策から、ハイブリッドの採用もささやかれるが、低価格路線を維持する基本方針が変わらないのであれば、今まで通りか、さらにダウンサイジングされた1.0Lエンジンの方が現実味がある。