セレナ/ランディーのカスタム~走れるミニバンにする
2015/06/19
初代セレナは1991年の初代が発売が開始された、ミニバン/ライトバンのカテゴリーに入る車になる。現行モデルは3代目になり、スズキ自動車にはOEM供給をしていて「スズキ:ランディー」の名称で販売をされている。
3代目セレナ
3代目のサイズと重量は、全長3455~3480㎜、全幅1695㎜、全高1825~1915㎜、重量1250~1730㎏となっている。
駆動方式はFR / 4WDで、サスペンションはフロントは全車種ストラットで、リアはワゴンがマルチリンクで、バンがリーフ・リジッドを採用している。
エンジンはバンタイプもラインナップをされているため、5機種がラインナップされている。トランスミッションは5速MT/4速AT (E-ATx)を車種によって使い分けて搭載している。
物足りない足回りを強化する
先代ほど走りを犠牲にはしていないのだが、足回りのセッティングはちょっと物足りない。これを走り寄りに振ってやり、実際にも感覚的にも満足のいくレベルにして楽しみたい。
強化サスを組み込むのだがバネを少し硬くしてロールをコントロールする。そして大きな固有振動を強力なダンパーンの減衰力で吸収して、姿勢変化もコントロールすれば、扱いやすく速く走ることができるようになる。
サスの能力の高さはそのスペックだけではない。基本的に設計値に近い動きをするようにできれば、大きくハンドリングは変わる。
サブフレームと基本構造のボディーの締結度を高めて、ソリッドで一体感のある車体にして、アンダーフロアーに前後ともブレーズを入れれば、動的なボディー剛性はかなり高まる。
これでサスは基本性能を十分に発揮できるようになるので、タイヤが路面をトレースするノーマルの比ではない。ハンドリングは別物になったように感じるから、満足のいくカスタマイズになる。ぜひおすすめをしておきたいと思う。
ミドル級のウエイトを楽々受け止めるブレーキにする
一番重い車種では1700㎏オーバーなので、軽いとは決して言えない。とくにワインディングの長いくだりなどで連続使用を強いられるようなときには、熱による機能の低下には恐怖を感じることもある。
まずフェード・ヴェーパロック対策として、耐フェード性の高いパッドに交換して、高沸点タイプのフルードを使うことが絶対必要条件になる。
これだけでは高温・高圧による膨張・変形をラインがしてしまい、奥まで踏み込まないと効きを得られないし、ペダルコントロールも難しいことになる。ステンレスメッシュで補強をしたラインを入れれば、高温・高圧による膨張・変形による影響はほとんどないので、普通に踏んで効きを得られるし、ペダルコントロールも普通にできるから、安心度は非常に高くなる。
そしてさらに高いストッピングパワーを得るためには、対向4ポッドの高剛性キャリパーを使えば達成できる。ローターを挟んで向かい合ったピストンは、常に安定して大きなパワーで両側からローターをパッドで挟むため、強力なストッピングパワーを得ることができるようになる。ローターが熱変形でもしない限り、このフィールは続く。
高い信頼度と安心感をドライバーは得ることができるので、強化サスとボディーの補強、そしてブレーキの強化はパッケージとしてとらえて、同時にカスタマイズをすることをおすすめしたい。
エアロでドレスアップ
あまり存在感のある外見ではないので、エアロキットとホイールなどでオシャレをしたい。エアロはフロントを中心にして、大きくイメージを変えてくれるものがあるので、よく選んで使っていただきたい。
ホイールをこれに合わせるとあまりデザイン性の強いものよりも、ややシンプルなスポークタイプがおすすめになる。うまくコーディネートできると、いいイメージにすることができるので楽しみになる、
あとはやはりシートで、ノーマルは決して機能的にもビジュアル的にも優れているとはいえない。これをスポーツタイプのバケットシートに交換して、機能・ビジュアルの両面で満足のいくカスタマイズをしていただきたいと思う。