MRワゴン&モコのカスタム~バランスの良さを崩さず遊ぶ
ニッサン:モコはスズキ:MRワゴンのOEM供給なので、基本的には全く同じ車だ。現行モデルは3代目になっている。
サイズと重量は、全長3,395mm、全幅1,475mm、全高1,625mm、重量790~880kg となっている、いわゆる軽のトールワゴンタイプになる。
サスペンションはフロントがストラットで、リアにはI.T.L.が採用されている。駆動方FF/4WD,
エンジンは R06A型 ストレート30.66リッターNA DOHC 54Ps/6.4kgf・m と、同型ターボの64Ps/9.7kgf・mがある。
評価の高い足回りのパフォーマンスを更に向上させる
足回りの評価は高く、ある時期のフランス車できなロードホールディングを示すというのだが、やはりトールワゴン独特の「グラリ」は何とかしたい。
バネレートをある程度高くして、減衰力の高いダンパーとの相乗効果でロールスピードを抑えることが必要になる。
あまりバネレートを上げてしまうと突っ張ったような感覚になってしまい、コーナーですごく高いGがかからないと機能しなくなるから注意が必要だ。しなやかに路面をトレースする感覚が、ノーマルのいい点をあまりスポイルしないで、パフォーマンス向上につなげてくれるので、おすすめのセッティングになる。
強化サスを入れたらボディー剛性にも気を配って、バランスを取りたい。サブフレームとボディーの結合を強化してソリッドな車体を作ると、もともと高いステアリング剛性はより確実性をもって、ドライバーに路面をトレースさせてくれる。やや強引な操作をしても、狙ったラインに乗せる、あるいはコーナリング中の微舵修正も楽にこなせるようになる。
このふたつのカスタマイズを、ぜひセットですることをおすすめしたい。
ブレーキの強化し足回りとのバランスを取る
サスとボディーの強化でハンドリンカーにしてしまったら、バランス上ブレーキの強化は必須項目になると思っていただきたい。
ぜひ「ブレーキ4点セット」のカスタマイズをお勧めしたい。高剛性対向4ポッドキャリパーに交換して、高沸点タイプのフルードを使い、耐フェード性の高いパッドを入れ、ステンレスメッスで補強をしたラインに交換する。
これで効きも強力で、高温になってもびくともしない、タフで力強いブレーキを手に入れることができる。
特に長い下りで連続使用をしなくてはならない時など、ノーマルでは冷や冷やしたシーンでも安心して思う存分踏めるから、その信頼感は頼もしい限りになる。
足、ボディーの補強、ブレーキの強化はぜひやっていただきたいと思う。
エンジンは最小限のチューニングで
NAの評価も比較的高いのだが、やはりもう少しパワーが欲しいと思うことは仕方ないので、吸排気系の高効率化をはかっておいて、その仕様に合う燃調にすることと、空き領域をつかえるようにする意味でロムを書き換えることをおすすめしたい。体感できる程度には変わる。
ターボの場合は吸排気系の高効率化とともに、ブースト圧を上げるキットが販売されているので、それを使えばあっけなくハイパワーを手に入れることができる。ただし、燃調をきっちり取らないとタービンユニット悪影響があるともいうので、気をつけていただきたい。
ハイパワーを手に入れれば、ハンドリングカーはさらに生き生きと走ることができるので、おすすめしたいカスタマイズになる。
エアロをはじめドレスアップは遊び心を持って
エアロパーツももちろんいいのだが、この手の車は思い切り遊び心を出してもそれなりに仕上がると思う。
それにはさまざまなアクセサリーがあるが、飽きたら剥がせばいいという安直な手段で遊べるのが「ステッカー」だ。
基本的とは言わないが、軽いエアロでドレスアップをしたうえで、ステッカーで遊ぶのは面白い。一度やったらおしまいではなく、「次はどんな風にしようか」と考えられることができるのは、ステッカーだけが持つものなので、おすすめしておきたい
あとはタイヤ・ホイールで締めるのだが、ホイールは結構レトロなバナナスポークなどもよく合うので、おすすめしておきたい。
ほかにはシートをハンドリングカーにふさわしい、スポーツタイプのバケットタイプに交換することをおすすめしたい。
シートのホールド能力が上がると体に余計な力が入らないから、微妙なステアリングコントロールと、ペダルコントロールが可能になる。
ぜひおすすめしておきたい、カスタマイズになる。