アウトランダー&PHEVのカスタム
初代アウトランダーは2005年ひ発売が開始された、ミドルサイズのクロスオーバーSUVになる。
現行モデルは2代目になり、2012年から市場を継承している。サイズと重量は、全長4655㎜、全幅1800㎜、全高1680㎜、重量1440~1530㎏となっている。
駆動方式はFF/電子制御4WD/S-AWCで、サスペンションはフロントがマクファーソンストラットで、リアはマルチリンクを全車種が採用している。
エンジンは4J11 2.0リッター ストレート4 SOHC16バルブ(MIVEC)と、4J12 2.4リッター ストレート4 SOHC16バルブ(MIVEC)の2機種と、PHEVには、4B11 2.0リッター ストレート4 DOHC16バルブがラインナップされている。トランスミッションは、CVT/6ATを車種によって使い分けて搭載している。
腰高を感じさせるロールスピード
アウトランダーは、タウンユースや高速巡航などではかななりいいバランスを示す。細かい凸凹なども綺麗に吸収してくれるし、高速でのレーンチェンジレベルでの問題もない。
しかし峠レベルになると、クロスオーバーSUV独特の腰高感はやはり付きまとう。そんな中でも意外にロールスピードはマイルドに抑えられているが、もう少し抑えたいという気持ちになる。
オフロードを走ることはまずないので、ここはローダウン強化サスキットを組み込みたい。この手のカスタマイズをするときによくやりがちなこととして、バネだけをローダウン仕様にして、ダンパーをノーマルにするというだ。これはダンパーのストロークを殺すことになるので、止めた方がいい。
セッティングはバネをあまり硬くしないで、強化スタビライザーと高い減衰力のダンパーにある程度責任を負わせるやり方がベターになる。
次に動的ボディー剛性の強化をして、サスの動きをほぼ設計値通りになるようにする。まずサブフレームと基本構造のボディーの結合を強化するために、リジッドカラーを使う。そのうえでアンダーブレースとストラットタワーバーを追加すると、かなり強固な車体にすることができる。
ハードブレーキング時のフロントの挙動や、コーナリングスタビリティーの高さはノーマルとは違うことが、けっこうはっきり判る。満足のいくハンドリングを得られるので、ぜひおすすめのカスタマイズになる。
重くはないが軽くもない車重に耐えるブレーキに
1500㎏前後の車重はサイズから考えると重くはないのだが、ブレーキにかかる負担はやはり無視できない。とくに連続した下りでの使用は、ブレーキにとってはかなり負担になる。
熱対策とストッピングパワーの安定を考えて強化をする。対向4ポッドの高剛性キャリパーを使い、耐フェード性の高いパッドに交換、さらに高沸点タイプのフルードを入れて、ステンレスメッシュで補強をしたラインを使うと、おおむね目的は達成できる。
ラインが高温・高圧による膨張・変形することは最小限になるので、ペダルタッチは安定して、高い安心感を得られる。
対向型のピストンはどんな局面でも、ローターを両面から強力に挟んでくれるので、安定した高いストッピングパワーを得ることができる。ローターが熱変形でもしない限り、このフィールは続くので大きな信頼性と安心感をドライバーは得ることができる。
ボディー剛性の強化とサスの強化、そしてブレーキの強化はパッケージとしてとらえて、どうじにカスタマイズすることをおすすめしたい。
エアロパーツで個性を表現
ノーマルのデザインもそこそこアピアランスはあるのだが、やはり他人のアウトランダーとは一味違うものを表現したい。
エアロパーツは結構製品数があるので、選択肢に困ることもないと思う。ただし、あまり強烈なイメージにならない程度にまとめることをおすすめしたい。大人の車をめざし、ドレスアップをすることをおすすめする。
ホイールは少しデザイン性の強いスポークタイプがおすすめになる。あまりシンプルすぎると、デザイン性の強いボディーデザインとのマッチングが図れないからだ。
あとはシートをスポーツタイプのバケットシートに交換して、ビジュアル的にも機能的にも優れた、満足度の高いカスタマイズを目指していただきたいと思う。