RVRのカスタム~エアロ装着でも品をなくさず
2014/01/06
初代RVRは1991年に小型RVとして発売が開始された。現行モデルは3代目となっている。途中2002年に2代目が生産中止となってから、2010年にふたたび生産が開始されたのだが、基本的なコンセプトとしてはSUVになっている。
サイズと重量は、全長4295㎜、全幅1770㎜、全高1615㎜、重量1350~1430㎏となっている。
駆動方式はFF/4WD で、サスペンションはフロントがマクファーソンストラットで、リアがマルチリンクを採用している。
エンジンは4B10 1.8リッター ストレート列4気筒DOHC16バルブ(MIVEC)と、4J10 1.8リッター ストレート列4気筒SOHC16バルブの2機種がラインナップされている。トランスミッションはINVECS-III 6速スポーツモードCVT を搭載している。
そつはないが腰高な足回り
タウンユースから高速巡航、ワインディングまでそつなくこなすのだが、どことなく限界点の低さと腰高感を感じさるのがノーマルのセッティングだ。
強化サスを入れて、動的ボディー剛性を高めることでこれを解消する。バネを少し硬くして強化スタビライザーを入れると、ロールスピードを抑えることができる。大きなバネの固有振動を、強化ダンパーの強い減衰力で吸収して、姿勢変化を抑えればロールしきる前にコーナーを抜けてしまえる。こんなセッティングを、ショップの方と相談してやってみることをおすすめする。
次にサブフレームと基本構造のボディーの結合を強めて、ソリッドで一体感のある車体にする。そのうえでアンダーフロアーに補強材を入れてフロントにストラットタワーバーを追加すれば、かなり強固な車体にできる。
これでサスがほぼ設計値どおりに動くことができるので、タイヤが路面をとらえる能力はノーマルとは比較にならない。コーナーへ突っ込むときのハードブレーキング時のフロントの挙動、コーナリングスタビリティーの高さ等、ハンドリングは別の車に乗っているような感覚にすることができるので、おすすめをしておきたいカスタマイズになる。
ブレーキは熱に弱い
タウンユースや高速巡航のように、ブレーキングの強度や頻度が高くない場合には、ブレーキの問題点はほとんど出てこない。しかしいったん強度の強い連続使用をした場合、その弱点が露呈するケースは多くある。
耐フェードの高いパッドを使い、高沸点タイプのフルードを入れれば、一応の高温対策はできるのだが、これだけではラインが高温・高圧による膨張・変形して、ペダルを奥まで踏み込まないと効かないとか、ペダルコントロールが難しいということは解消できない。
ステンレスメッシュで補強をしたランを入れれば、高温・高圧による膨張・変形はほとんどないので、かなり高温になっても効きもペダルのタッチも変わることはない。
ドライバーは高い信頼感と安心感を得ることができるので、ドライビングにも余裕が出る。サスの強化とボディー剛性の補強、このブレーキの強化はパッケージとしてとらえて、ぜひ同時にカスタマイズすことをおすすめしたい。
エクステリアを引き締める
デザイン的にはアグレッシブな面もあるのだが、これをちょっと引き締めたい。エアロパーツはそれなりにランナップがあるので、あまり派手にならずに気づいたら結構しまった感じになるというものを選ぶことがおすすめになる。
あまり派手なエアロを付けるとなんとなく品が亡くなってしまうので、ここは注意が必要になる。さらに、ホイールなのだがクロームメッキなどのタイプを付けると、ホイールだけが目立つことになりかねないので、シンプルなスポークタイプをおすすめしたい。全体のバランスを取ることが大切なポイントになる。
インテリアとしてはシートを見直す。一見ビジュアル的にはいいのだが、どうもノーマルのシートはホールド性がよくない。これをスポーツタイプのバケットシートに交換して、ビジュアル的にも機能的にも満足のいくカスタマイズをすることをおすすめしたい。
ホールド性のいいシートは、ドライビングにもいい結果をもたらすので、やっていただきたいことのひとつになる。