ミラージュのカスタム~ハンドリングを改善しエアロでドレスアップ
現行モデルのミラージュは6代目になっていて、2012年に12年ぶりの復活を遂げた車だ。タイプとしてはコンパクトサイズの5ドアハックで、タイが製造の拠点になっている。
サイズと重量は、全長3710mm、全幅1665mm、全高1490mm、重量860~870kgとなっている。駆動方式はFFで、トランスミッションはCVTを搭載している。
エンジンは・3A90 1.0リッター ストレート3気筒DOHC12バルブのみになる。サスペンションはフロントがマクファーソンストラットで、リアはトーションビーム&コイルスプリングを採用している。
「ゆるい」ハンドリングを改善、足回りとボディの強化
街中はまあ普通の評価なのだが、ちょっと郊外に出たり簡単なワインディングに入ってみると、ステアリングを切り込んでも半拍おいてからノーズが切れ込む。サスはかなり柔らかく、ブアブアな印象を受けるという評価になる。
これを何とかするためには、サスの強化とボディーの補強が必須になる。まず強化サスを選ぶのだが、あまり硬いと跳ねてしまいタイヤが路面を切ってしまう。バネレートはあまり高めずに、ダパーの減衰力との相乗効果でロールをコントロールすることが望ましい。粘りがあって、高いロードホールディングを実現できるから、結局硬い足よりも速くしかも安定してはすることができる。
次に回頭性の問題なのだがダイナミック時のボディー剛性を高めて、サスが設計値通りに働き路面をタイヤがキチンととらえるようにすることが必要になる。
サブフレームと基本構造のボディーをしっかり結合させ、ソリッドな一体感を出せればこれはある程度達成できる。それをやってからアンダーフロアーに補強材を入れて、縦方向の動きを矯正、フロントにはストラットタワーバーを追加すると、全く別物のハンドリングを得ることができる。
この車のばあいサスとボディーの補強はセットでやらないと、あまり効果的だとはいえないかもしれない。ぜひセットでカスタマイズをすることをおすすめしておきたい。
ちょっと貧乏なブレーキをリッチにする
ミラージュは基本的にタウンユース仕様と考えても間違いないので、ブレーキもそれなりになっている。ボディーの補強と強化サスで、ある意味ではどこにでも行けるようになったのだから、このままではブレーキは力足らずということになるので、強化をすることにしたい。
対向4ポッドの高剛性キャリパーと、ステンレスメッシュで補強をしたラインは必須条件になる。これだけでもストッピングパワーは、ノーマルとは比較できないぐらい高まる。力強く安定した力でローターを挟み込むパッドと、高温になってもラインが膨らまないため、いつも変わらないタッチは、抜群の信頼感をドライバーに与えてくれる。その気になれば、コーナーの奥深くまで飛び込むことも可能なので、まさに「ブレーキングプレジャー」を受け取ることができるのだ。
対フェード性と対ヴェーパロック性を求めるのだったら、パッドを耐フェード性の高いものにして、フルードを高沸点タイプなものにすればいうことはない。ぜひサスとボディーの補強との3点セットでやっていただきたい。
タウンカーに個性を付けてチョイ悪風に
エアロパーツはそう多くはないのだが、キットで装着すると一昔前の「ホットハッチ」風に装うことができる。これはタウンカーからチョイ悪に変身できることになるので、一種の自己主張ができるようになる。
あとはインチアップホイールと扁平率の高いタイヤをセットして、全体をまとめるとかなりイメージは変わる。ボディーデザインがシンプルなので、ホイールのデザインもシンプルなスポークタイプか、幾何学的でシンプルなデザインのメッシュタイプがおすすめになる。
あとはシートをスポーツタイプのバケットに交換しておくと、ホールド性が劇的に上がるので、あらゆる局面で体に無駄な力が入らない。これでステアリングやペダルを、微妙にコントロールできるようになるので、いきなりドラテクが上がったように感じられるのだ。