ビアンテの下取り相場と値引き交渉のポイント
ビアンテの下取り相場と査定を受ける際のポイントや新車購入時の値引き交渉の進め方などビアンテの売買についてディーラーのセールスマンを10年以上経験した執筆者がアドバイスをする。
ビアンテの下取相場と売却時のワンポイントアドバイス
「ビアンテ」の強みはデビュー以来変わらぬ現行S他styであること。
例え7年前のモデルでも、新車と変わらないというのは、中古車ユーザーにとってこれ以上ない優越感をもたらします。
そして、他のミニバンと異なるコンセプトであるために、デザインも独創的で他車に埋もれることなく、居住性能もひとクラス上の余裕があること。
ミニバンであっても走行性能を追及するマツダの姿勢も評価される所以でしょう。
しかし、それらは欠点でもあります。
現在ミニバンを欲する人たちは、限られた5ナンバーサイズの中で可能な限りスペースを有効に使える箱型こそが理想であり、倉庫性能よりも低燃費が求められています。
そのために、ミニバンとしては異質な存在の「ビアンテ」は新車販売では苦戦というよりも惨敗しているのが現状。
それでも販売し続けるには大幅値引きも辞さない状況がさらに下取り相場を下げる要因になっています。
しかし、相場の価格を見る限りはトヨタの低全高ミニバン「アイシス」とさほど変わらない相場です。
「アイシス」もミニバンでは不人気車種でもあるので、立場としては変わらないとも言えます。
相場は「ノア」とかわらないとしても安心んは出来ません。
「アイシス」はともかく、「ノア」も「ステップWGN」もモデルチェンジされモデルの魅力が増幅されているからです。
モデルチェンジの予定がない「ビアンテ」とは燃費はもとより、安全性能も大きく差が付くことになり、中古車ユーザーにとっては市場に出回れば「ビアンテ」に見向きもしないことになるかも知れません。
唯一の救いは販売台数が極端に少ないために、いつまでも変わったミニバンとして居られることぐらいでしょう。
下取り参考価格表
車種 グレード | 年式 | 駆動方式 | 新車価格 | 下取り参考相場 |
---|---|---|---|---|
20Cスカイアクティブ | 2015 | 2WD | 217.0 | 169.0 |
2013 | 2WD | 217.0 | 145.0 | |
20C | 2011 | 2WD | 203.0 | 97.0 |
2008 | 2WD | 209.4 | 64.0 | |
グランツ | 2015 | 2WD | 247.5 | 192.0 |
スカイアクティブ | 2013 | 2WD | 247.5 | 165.0 |
20C | 2015 | 4WD | 237.0 | 158.0 |
2013 | 4WD | 237.0 | 135.0 | |
20CS | 2011 | 4WD | 230.5 | 112.0 |
2008 | 4WD | 236.9 | 76.0 | |
23S | 2011 | 2WD | 262.3 | 118.0 |
2008 | 2WD | 252.3 | 69.0 | |
比較対象車種 | ||||
トヨタ アイシスG | 2015 | 2WD | 226.9 | 154.0 |
2013 | 2WD | 223.3 | 114.0 | |
2011 | 2WD | 226.9 | 87.0 | |
2008 | 2WD | 224.0 | 30.0 |
ビアンテの新車値引情報
値引きということで言えば、あらゆるクラスのミニバンにおいて一番期待がもてるのがこの「ビアンテ」。
競合車と相見積もりをして、「これより値引きが多ければ」などと交渉したら、アッサリと受諾されてしまうので要注意です。
2008年の発売ですから7年目のモデルということになり、マツダ得意の「スカイアクティブ」も中途半端な採用で、他社ミニバンと比べ物にならない販売台数も少ない車種。
購入する側にとっては他社ミニバン程度の値引きでは到底納得できないはずです。
ディーラー側が値引きを提示する前に、こちらから希望額を提示しましょう。
もちろん希望ですから、ディーラー側が承服しかねる額でかまいません。
「ビアンテ」なら50万円ほどの値引きを要求しても大丈夫です。
その変わり、希望額が出れば必ず購入する旨の約束が必要です(口約束ですが)。
1円でも届かなければ購入する義務はありません。
これでディーラー側がどこまで妥協するのか見ましょう。
常に主導権を取り続けるのがポイントで、検討するのはこちらではなくディーラー側であるが重要です。
値引き目標額35~40万円
ビアンテの特徴とモデルの推移
同社の「プレマシー」をベースに開発されたミニバンとして2008年7月に発売開始。
全幅が1,770㎜とワイドなためにクラス上のLLサイズミニバン並みの余裕が実現し、2.0Lクラストップの室内空間が可能となっている。
歌舞伎の隈取をイメージした独特のフロントマスクが特徴的なデザインも、このワイドな車幅が可能にしている。
エンジンは発売当初、2.0L及び2.3Lがラインナップされたが、2013年5月のマイナーチェンジにおいて廃止されている。
シートアレンジについても足元の広々とした「リビングモード」、2列目シートを左右に分割する「ウォークスルーモード」、そして荷物を満載に積み込むことができる「ラゲッジモード」と用途に応じたシートアレンジが可能になっている。
2013年5月のマイナーチェンジでは、2WDのFF車において「スカイアクティブ・テクノロジー」を搭載する直噴2.0Lエンジン、合わせて「スカイアクティブ・ドライブ」の高効率6速ATも採用した。
さらに、2WD車はダイレクトモード機構付ステアリングシフトスイッチや「インテリジェント・ドライブ・マスター(i-DM)」が追加されたほか、DSC(横滑り防止機構)に加え、TCS(トラクション・コントロール・システム)とヒル・ローンチ・アシスト(HLA)も標準装備された。
このマイナーチェンジ以降目立った改良は行われていない。