アテンザのカスタム
初代アテンザは2002年に発売が開始された、マツダの4ドアセダン/5ドアハッチバック/ステーションワゴンと、3タイプのボディーを持つ乗用車になる。
現行モデルは3代目になり、2012年から市場を継承している。サイズと重量は、全長4800~4860㎜、全幅1840㎜、全高1450~1480㎜、重量1430~1530kgとなっている。
駆動方式はFFで、サスペンションはフロントがマクファーソンストラット、リアはマルチリンクを採用している。
エンジンはPE-VPR 2.0リッター ストレート4 DOHCと、PY-VPR 2.5リッター ストレー4DOHCのガソリンが2機種、SH-VPTR 2.2リッター ストレート4 DOHC ディーゼル 直噴ターボと合わせて3機種がラインナップされている。
トランスミッションは6速AT/6速MT 、車種によって使い分けて搭載している。
走りを高めるセッティングをする
ノーマルのアテンザはいわゆる万能型のセッティングになっていて、全てのシーンでそこそこは不安なくドライビングをすることができる。しかし一番走りのレベルが問われるのは、やはりワインディングでのハンドリング能力になる。これを高めて、ハンドリング能力を向上させる。
この場合バネレートは少しだけ硬めにすることが必要になる。強化サスキットの中でも、一番バネの柔らかいものを選ぶか、バネとダンパーを別々に選んでセットすることになる。そしてロールの制御はバネよりも、強化スタビライザーに任せた方がセッティングとしては楽にできる。さらに伸び側の減衰力を重視して、コーナリングが終わったら姿勢をすぐにフラットにして、次のコーナーなーに備えるセッティングが、扱いやすく、速く走ることができる。
次に動的なボディー剛性の強化して、サスの動きをほぼ設計値通りにすることで、ロードホールディングを確実に高める。
リジッドカラーを入れて、サブフレームと基本構造のボディーの結合を高めて、リジッドで一体感のある車体にする。そのうえで前後にアンダーブレースを入れて、ストラットタワーバーを追加すれば、相当強固な車体にできる。
これでタイヤは常に最良の状態で路面を掴むようになるから、ハンドリングのレベルは格段に高まり、満足感の高いカスタマイズになる。
高い信頼感を得るブレーキのカスタマイズ
ノーマルのブレーキは通常使用の頻度と強度では、なんの問題も出ないと思うし不満もないと思うのだが、いったん酷使しなければならないような場面では、やはり少し信頼度が低い。
一番が熱対策になるので、耐フェード性の高いパッドに交換をして、高沸点タイプのフルードを入れる。そのうえでステンレスメッシュで補強をしたラインを使えば、熱対策はほぼ達成できる。
フェードやヴェーパロック対策は十分で、ラインが高温・高圧で膨らむこともなくなるので、ブレーキのタッチもコントロールも、いつでも変わらずにできるようになる。
更にもっと高いレベルのストッピングパワーが欲しいのであれば、対向4ポッドの高剛性キャリパーを使うことをおすすめしたい。
対向型のピストンはどんな局面でも、安定した強い力でローターを両側から挟み込んでくれるから、片押しタイプのキャリパーよりも安定したストッピングパワーを得ることができる。これはローターが熱変形でもしない限り続いてくれるので、高い信頼感と安心感を得ることが可能になる。
動的なボディー剛性の強化とサスの強化、そしてブレーキの強化はパッケージとしてとらえて、同時にカスタマイズすることをおすすめしたい。
エアロでシャープなイメージを作る
アテンザはあくまでもセダンやステーションワゴンなので、そんなにシャープなイメージはない。これにあまり大げさにならない程度のエアロを付けると、かなりシャープになる。
特にフロントのリップスポーラーは効果的にビジュアルを引き締めてくれる。この感じのエアロキットを付ければ、全体のイメージはシャープにすることができる。
ホイールはシンプルなスポークタイプがおすすめです。
シートを替えて機能とビジュアルを高める
ノーマルの機能・ビジュアルともいまひとつの感がある。これをスポーツタイプのバケットシートに交換して、ホールドを確実に高めて、ステアリングとペダルの微妙なコントロールが可能になるようにする。
この手のシートはかなりデザイン的にも優れたものが多く、結果的にビジュアル面での満足度も高くなるから、おすすめのカスタマズになる。