メルセデスベンツAクラスのカスタム
初代Aクラスは1997年に発売が開始された、Bセグメントに分類される小型5ドアハッチバックタイプのの乗用車になる。
現行モデルは3代目になっている。ボディーのタイプこそ5ドアハッチバックタイプなので、一見するとキープコンセプトていなのだが、実は設計思想などはかなり変わっていて、違う車になっているといっても過言ではないと思う。
サイズと重量は全長4290~4355㎜、全幅1780㎜、全高1420~1435㎜、重量1430~1450㎏となている。エンジンは1.6リッター DOHC ストレート4 16V ターボチャージャー装備が122Ps、2.0リッター DOHC ストレート4 16V ターボチャージャー装備の211Psがラインナップされている。
駆動方式はFFで、サスペンションはフロントがマクファーソンストラットで、リアは4リンクを採用している。トランスミッションは7速ATを搭載している。
足をスポーティー寄りに振る
この車のサスセッティングはマルチユースといってもよく、よく出来てはいる。ロールスピードも適度にコントロールされていて、初代のような腰高感もないのでターンインも、もたつく感じはないが、決してスポーティーとはいえない。
若干のローダウンを伴った強化サスを入れて、これをスポーティー寄りにしたい。こういったサスの中でもバネは柔らか目を選ぶべきで、あまり硬いとタイヤが路面を切ってしまうケースが出るので、アドヒージョンには変化が出てしまい、コントロールしづらくなるからだ。
バネ常数よりもダンパーの減衰力、特に伸び側の減衰力を高めて姿勢をフラットに保つことが、結果的に速く走ることができる。コーナーを抜けた直後には姿勢をフラットに戻し、次のコーナーへのアプローチを容易にすることを目指したい。
動的ボディー剛性を上げる
動的ボディー剛性を高めることは、サスのジオメトリーを設計値に忠実にすることに大きくつながるので、タイヤはその範囲で常に最良の状態で路面を掴むようにすることが可能になる。
製造上のスピードを上げるため、サブフレームとボディーをつなぐボルト穴が少しだけ大きいので、これをリジッドカラーを使って締結度をアップすると、目的を達成することができる。それでもまだ足りないと感じるようだったら、フロントにストラットタワーバーを追加するといいと思う。
ソリッドで一体感のある車体にすることで、ハンドリングのイメージは格段に良くなるので、ノーマルとは一味違う操縦感覚を得ることになる。
満足度の高いカスタマイズになるので、お勧めをしておきたい。
ブレーキの強化で面白く走る
対向4ポッドの高剛性キャリパーを使い、耐フェード性の高いパッドに交換、フルードも高沸点タイプにして、ステンレスメッシュで補強をしたラインを使うと相当強力でタフなブレーキにすることができる。
ハードブレーキング時にも安定して、高いストッピングパワーを発揮してくれるので、走ることが面白くなる。ブレーキングポイントを今までよりもかなり手前に取れるから、走りの質も高まる。このタイプのラインを使うと、ペダルストロークが小さくなる傾向があるので、コントロールすることに、面白みもでてくる。
サスの強化とボディーの補強、このブレーキの強化はひとつのパッケージとしてとらえて、すべてを一度にカスタマイズすることをおすすめしたい。かなり満足度の高いカスタマイズになる。
少しだけドレスアップをする
あまり派手なドレスアップよりも、ちょとしたことをすることで都会的で、音あのイメージを強く打ち出すことができる。
AMGバージョンをベンチマークにすると、イメージとしてはとらえやすいと思う。これに見合うエアロやホイールも数種類出ているので、選択肢はそれなりにあるので、作りやすい。
やはりシートは換える
ノーマルのシートがプアーだというわけではないが、やはりスポーツタイプのバケットシートに交換したほうが、ビジュアル効果も機能面での効果も高くなることは確かだ。
特に機能面では走行性能が高まっているだけに、ハイGがかかった時に体をシートに預けっぱなしにできる効果は高い。余計な力が入らなくなるので、ステアリングやペダルの微妙なコントロールが可能になる。結果、ドライビングミスをしない限りほぼ思った通りに車をコントロールできるようになる。
ちょっと前とは違い、この手のシートのランナップはかなり増えて、選択肢には不自由はしない。予算やイメージをショップのスタッフさんに伝えると、候補を挙げてくれるから選びやすくなる。
かなり満足度の高いカスタマイズになるので、お勧めをしておきたい。