VWポロのカスタム~より運転が楽しい車に
初代ポロは1975年に発売が開始された、VWの小型車になる。基本的には2ボックスハッチバックタイプになるんだが、一部地域では2ドアセダンもラインナップされていた。
By S 400 HYBRID (Own work (own photo)) [Attribution], via Wikimedia Commons
現行モデルは5代目になっていて、2009年から市場を継承している。ボディー形状は2ボックスハッチバックのみとなり、一部地域であったセダンは消滅している。サイズと重量は全長3995㎜、全幅1685㎜、全高1475㎜、重量1100㎏となっている。
エンジンは1.2リター ストレート3、1.4リター ストレート4、1.2リター ストレート4 TSI、1.4リター ストレート4 TSI、ディーゼル1.2リターストレート3 TDI、ディーゼル1.6リター ストレート4 TDIがラインナップされている。
駆動法式はFFで、サスペンションはフロントがマクファーソンストラットで、リアにはトーションビームが採用されている。トランスミッションは7速DSGと6速/5速MT を、車種によって使い分けて搭載している。
足回りを煮詰める
ポロの足回りはそれなりに評価の高いセッティングになっているが、やはりファミリーカー的な部分が散見され、ゴルフには及ばないということが実情になる。
スポーツサスキットを組み込み、問題は解決できるが、ベンチマークはABTとCOXがおすすめになる。バランスの取れたバネレートとダンパーの減衰力は、かなりポロの性格を変えてくれる。結構、峠のミズスマシ的な存在になることが可能だ。
サスが決まると走ることが楽しくなり、車の楽しさを十分に楽しむことができるから、お勧めをしておきたいカスタマイズになる。
動的ボディー剛性を高めてより楽しい車にする
モノコックボディーは製造上の問題点として、サブフレームと基本構造のボディーの締結度が若干弱いことが挙げられる。構造上の問題点ではないので、矯正することは可能になる。
リジッドカラーを使い、サブフレームとボディーの締結度を高めてソリッドで一体感のある車体にすれば、サスのジオメトリーが設計値に忠実になる。タイヤはどんな局面でも最良な状態で路面を掴めるようになるので、ハンドリングフィールは大幅に向上する。
サスの強化との相乗効果は大きく、ドライビングが本当に楽しい車にすることができる。もちろん、サスを強化しなくてもハンドリングフィールはいい方向に大きく変わるから、満足度の高いカスタマイズになる。
走りの質を高めるブレーキにする
ノーマルのブレーキでもその能力は特に問題はないのだが、この能力を飛躍的に上げることで走りの質は大きく変わる。
安定した強力なストッピングパワーを与えて、これを達成したい。対向4ポッドの高剛性キャリパーを奢り、耐フェード性の高いパッドを使い、フルードも高沸点タイプのものに換える。ラインが熱膨張をしてペダルタッチが変わるのを防ぐために、ステンレスメッシュなどで補強をしたラインを使う。
これで相当タフで強力なブレーキにすることができる。いつでも安定して、強力なストッピングパワーを発揮してくれるし、ペダルストロークが小さくなる傾向があるので、足首でコントロールできるようになるから、ドライビングは相当楽しくなる。
サスの強化とボディー剛性の補強、ブレーキの強化はひとつのパッケージとしてとらえ、同時にカスタマイズすることをおすすめしたい。
エクステリアを変えてみる
ノーマルのポロは、少しアピール性に乏しいきらいがある。これをエアロパーツや、ホイールを変えることで変えていきたい。
売れ筋車種になるせいか、そこそこパーツのラインナップはあるので、どんなイメージにするのかということが難しいかもしれない。ベンチマークをABTやCOXにすると、大人のイメージを持ったカスタマイズができると思う。ぜひ参考にしていただきたいと思う。
シートを換えてビジュアルと機能を高める
ノーマルのシートはビジュアル的にも機能面でも、ちょっとプアーというしかない。これをスポーツタイプのバケットシートに交換して、ビジュアルと機能の両面を高めていきたい。
ちょっと前までだとこういったシートの選択肢は狭く、予算的にもあまり選べる余地はなかったが、最近では結構な数のシートがそろっている。選択肢は多くなったが、その分どれを選べばいいのかということが難しいのかもしれない。
ショップの方に予算とイメージなどを伝えて、候補を上げてもらうと選びやすい。他に細かいところとしては、幅広でカラフルなシートベルトに交換して、しっかりした強度をもった滑り止め機能があるスポーツペダルに交換すると、かなりビジュアル的にも機能的にも貢献度は高くなる。