ステップワゴンの下取り相場と値引き交渉のポイント
ステップワゴンの下取り相場と査定を受ける際のポイントや新車購入時の値引き交渉の進め方などステップワゴンの売買についてディーラーのセールスマンを10年以上経験した執筆者がアドバイスをする。
目次
ステップワゴンの下取相場と売却時のワンポイントアドバイス
市場の評価が気になる新エンジンとわくわくゲート
2015年4月にデビューした現行モデルの買い取り相場はまだ出ておりません。
1.5L直噴ターボエンジンとテールゲートに横開き式のサブドアを組み合わせた「わくわくゲート」がどのような評価をされるかが気になるところです。
新車の販売台数はまずまずの結果ですが、トヨタから「シエンタ」ホンダも「シャトル」といったハイブリッド車を相次いで発売したため、やや影が薄くなってしまったのが気がかりではあります。
やはりハイブリッドでないとダメなのかという心配もあります。
ステップワゴンの新車値引情報
新型車とはいえ激戦区のためユーザーにはお得
グレードの選択では、「わくわくゲート」装備の「G」は、通常のバックゲート車の「B」より20万円高。
その他の装備の差は少ないので、ほぼ「わくわくゲート」の差だけに、必要性を良く見極めた方がいいでしょう。
販売台数では「セレナ」「ノア」には勝るものの、「ヴォクシー」には大差を付けられている状況。
もちろん「エスクァイア」を含めた3兄弟の合計では倍以上の差を付けられており絶好調とは言えない。
「ヴォクシー」にしても前年を大きく割り込んでいるので、全ての車種が潰し合いの販売合戦となっています。
というわけで、フルモデルチェンジして間もないとはいえ「ステップワゴン」も値引きに応じないわけにはいきません。
「わくわくゲート」の人気は健在なので、値引きを目指すなら非装備の「B」。
価格も安いのでなおさらお得感がある。
競合車種の中では日産「セレナ」が一番やりやすいでしょう。
設計も古く、燃費等のスペックも見劣りするため値引きが大きくなりがちです。
値引き目標額25~27万円
前モデルの下取相場と売却時のワンポイントアドバイス
人気車種だが懸念材料あり
前モデルの「ステップワゴン」は新車販売の大ヒットで人気も絶大で、ライバル勢よりも下取り価格は各年式を通して高いようです。
中古車市場でもその知名度は抜群で、指名買いされる確率も高いということも下取り価格が高い押印です。
懸念材料としては、各社のハイブリッド車に比べると不利であるという事があります。
新車価格も違うのですが、やはり燃費の差を気にする傾向にあり、さほど差のない日産のS-ハイブリッドであっても、ハイブリッドであるということで、高い価格を付けています。
さらに新型への代替が進むと、大量の下取り買い取り車が市場に出回り、供給過多になる可能性も無視できません。
下取り参考価格表
車種 グレード | 年式 | 駆動方式 | 新車価格 | 下取り参考相場 |
---|---|---|---|---|
G | 2014 | 2WD | 208.3 | 157.0 |
2012 | 2WD | 198.8 | 109.0 | |
2009 | 2WD | 198.8 | 87.0 | |
G | 2014 | 4WD | 236.9 | 177.0 |
2012 | 4WD | 224.5 | 122.0 | |
2009 | 4WD | 224.5 | 98.0 | |
比較対象車種 | ||||
トヨタ ノア X Vパッケージ |
2014 | 2WD | 210.4 | 164.0 |
X Lセレクション | 2012 | 2WD | 219.0 | 113.0 |
2009 | 2WD | 210.0 | 76.0 | |
日産 セレナ S-ハイブリッド |
2014 | 2WD | 227.1 | 156.0 |
2012 | 2WD | 227.1 | 129.0 | |
20S | 2009 | 2WD | 206.0 | 53.0 |
ステップワゴンの特徴とモデルの推移
2015年4月にフルモデルチェンジした5代目が現行モデル。
先代までと大きく変わったのはそのパワーユニット。
エンジンを大幅にダウンサイジングした直噴1.5L VTECターボエンジンを採用。
低回転域でのターボ効果を向上させたことにより、常用域で2.4Lエンジン並みのトルクを発生するとともに燃費も向上させた。
また、排気量を1.5Lとすることで自動車税が安くなるというメリットもある。
新機能としては、テールゲートに横開き式のサブドアを組み合わせた「わくわくゲート」と3列目シートを左右分割して床下に格納できる「マジックシート」を採用している。
その結果、サブドアから直接3列目シートへの乗降を可能にしたほか、3列目シートは車内からでも操作できるようにしている。
但し、「わくわくゲート」は車いす仕様車には装備されません。
さらに安全運転支援システム「Honda SENSING」を全タイプにメーカーオプション設定。
助手席用エアバッグに「内圧保持式エアバッグシステム」を採用し、VSAやヒルスタートアシストに加え、急ブレーキ時に後続車に注意を促すエマージェンシーストップシグナルを全タイプに標準装備するなど安全性能も向上している。