N-WGNの中古車買取価格
N-WGNの下取り相場と売却時のワンポイントアドバイス
新車販売の好調さを裏付ける高相場
「N-WGN」の下取り相場は、同クラス軽トールワゴンの中で最も高い。
ダイハツの「ムーヴ」も2015年式までならそう水準ですが、2013年式となると大きく引き離されています。
その差は17~18万円と、このクラスとしては大きく、「N-WGN」のリセールバリューの良さが光ります。
「ムーヴ」は2014年にフルモデルチェンジされており、現行モデルは「N-WGN」に負けていませんが、それ以前のモデルが大きく値を落とし、「ワゴンR」は不正問題が響いてた影響があり、下取り、買取り現場ではさらに差が付くことも考えられます。
また、日産「デイズ」、三菱「ekワゴン」は当然のように、買取り価格は表の相場を下回ることになるでしょう。
4WD、ターボなど車種による差は新車価格の差以外ほとんどなく、標準のFFノンターボ車が最も人気があることがわかります。
下取り参考価格表
車種・グレード | 年式 | 駆動方式 | 新車価格 | 下取り参考相場 |
---|---|---|---|---|
G | 2015 | 2WD | 107.7 | 70.0 |
2013 | 2WD | 107.7 | 66.0 | |
Gターボパッケージ | 2015 | 2WD | 128.5 | 79.0 |
2013 | 2WD | 158.5 | 74.0 | |
G | 2015 | 4WD | 119.1 | 83.0 |
2013 | 4WD | 119.1 | 77.0 | |
Gターボパッケージ | 2015 | 4WD | 140.0 | 91.0 |
2013 | 4WD | 140.0 | 86.0 | |
比較車種 | ||||
ワゴンR FX | 2015 | 2WD | 106.0 | 59.0 |
2013 | 2WD | 105.7 | 47.0 | |
ムーブL | 2015 | 2WD | 105.0 | 70.0 |
2013 | 2WD | 101.9 | 49.0 | |
デイズS | 2015 | 2WD | 106.7 | 56.0 |
2013 | 2WD | 106.7 | 48.0 |
N-WGNと軽トールワゴンの人気と下取り相場
発売から2年を過ぎてから販売急増
「N-WGN」の快進撃が止まりません。
発売以来高い評価を得ながらも、「N-BOX」の大ヒットの陰に隠れて目立たず、ライバルの「ワゴンR」や「ムーヴ」、そして「デイズ」の後塵をはいしていた「N-WGN」が、昨年末あたりから急激に販売ランキングを駆け上り、2016年6月の販売実績では「ワゴンR」や「ムーヴ」に2千台以上の差を付け、「N-BOX」「タント」に次ぐ軽自動車3位の座に座ることになりました。
三菱とスズキの偽装問題につけこんだという要素もありますが、トップ10の中で唯一「N-WGN」前年比を上回っていることからも、それだけではない理由もありそうです。
一つには「N」シリーズの大看板である「N-BOX」がモデル末期に入り、さすがに勢いが止まったことがあります。
大人気ではあっても、燃費性能がライバルに大きく差を付けられており、その影響がジワジワと出始めているのです。
2015年にフルモデルチェンジされたスズキの「ソリオ」や、価格が近く、燃費の良いコンパクトカーの「パッソ」の発売で、かなり台数が減少しているのです。
「N-WGN」も燃費性能では突出していないものの、ライバルとは同水準をキープしており、室内スペースやシートアレンジの豊富さによる、それ以外の魅力を最大限にアピール出来ていると思われます。
しかし、同じホンダのトールワゴでも、「N-ONE」の場合は、事情が異なるようです。
販売台数は低迷しており、ダイハツのOEM車であるトヨタの「ピクシス」や、キャブオーバーワゴンのスズキ「エブリィワゴン」にさえ抜かれるほどの台数しか販売されていません。
「N-WGN」とほぼ同じ内容でありながら、個性的なルックスが購入者の大半を占めるファミリー層には受け入れられないようで、ファミリー層を意識した「N-WGN」の発売以降、浮上のきっかけがつかめないでいる状況です。
軽トールワゴン全体で見ると、スライドドアを装備する「N-BOX」「タント」のハイトワゴンにはかないませんが、同価格帯のコンパクトカーよりも下取り相場は高く、特に低年式になるほどその傾向は強まります。
しかし、あまりにも多くの軽トールワゴンが流通しており、供給過多になっているので、人気車種以外の相場は少し冷え切っている可能性も否定できません。
N-WGNの特徴とモデルの推移
2013年11月に発売された「N-WGN」はNシリーズの第4弾で、全高は「N-BOX」より低く、「N-ONE」及び先代モデルのライフより高く設定されています。
エンジンそのものはN-BOX/N-ONEと同様ですが、ホンダの軽自動車では初となるツインインジェクションシステムやナトリウム封入バルブを新たに採用。
高出力・高トルク性能を保持したまま低燃費化を実現しています。
安全性能も、N-BOX/N-ONE同様にエマージェンシーストップシグナル、車両挙動安定化制御システム(VSA)、ヒルスタートアシスト機能(HSA)を全タイプ標準装備、するほかシティブレーキアクティブシステム(CBAS)とサイドカーテンエアバッグシステム・前席用i-サイドエアバッグシステムをセットにした「あんしんパッケージ」がタイプ別に標準装備、またはオプション設定されています。
2016年6月に一部改良を行う。
フロントグリルのデザインを変更し、2種類の内装色を採用。
装備面では「360°スーパーUV・IRカットパッケージ」を新たにタイプ別設定するとともに、タイプ別設定の「ナビ装着用スペシャルパッケージ」はETC車載器や充電用USBジャック(急速充電対応)を新たに搭載した。
ボディカラーも入れ替えを行い、「G・スタイリッシュパッケージ」は廃止となっている。