N-ONEの中古車買取価格
N-ONEの買取相場と新車の値引き情報をディーラーのセールスマンを10年以上勤めた元ディーラーマンの視点からアドバイスします。
N-ONEの下取り相場と売却時のワンポイントアドバイス
新車では人気がなくても下取りは高価格
「N-ONE」は「ワゴンR」「ムーブ」と同じジャンルの軽トールワゴンとして分類されています。
ホンダには同ジャンルに「N-WGN」が後発で加わったこともあり、ホンダの軽自動車」「N」シリーズの中では販売が一番苦しいモデルとなっています。
愛くるしいルックスが個性的な「N-ONE」ですが、「N-WGN」やライバルの「ワゴンR」「ムーブ」より小さく見え、トールワゴンとして認識されていないことが原因の一つでしょう。
特徴であるこのルックスが、懐かしいと思える人は少なく、古臭いと思われる人の方が多いのです。
下取り相場においては、新車の販売状況はあまり影響がないようで、「N-WGN」「ワゴンR」「ムーブ」とはほぼ同じ価格になっています。
軽自動車の下取り相場は非常に高く、現行車種であれば車種にかかわらず高い相場を示しています。
しかし、買い取り現場では「ワゴンR」と「N-ONE」をまったく同列に扱うでしょうか。
答えは「NO」です。
見た目以上にそのネーミングによる認知度が違い過ぎるのです。
サイトで車種を選択する際に「ワゴンR」「ムーブ」を選んでも、「N-ONE」をクリックする可能性は極めて低いのです。
とは言え、軽トールワゴンの高相場は当分続きそうなので、「N-ONE」も大きく相場が下がると言うことはないはずです。
グレードとしては上級装備車の「プレミアム」よりも、4WD、あるいはターボ仕様の「ツアラー」のリセールバリューが良いようです。
また、新規導入された独自の「LOWDOWN」も人気が出始めているので注目されます。
下取り参考価格表
車種・グレード | 年式 | 駆動方式 | 新車価格 | 下取り参考相場 |
---|---|---|---|---|
G | 2015 | 2WD | 109.5 | 71.0 |
2012 | 2WD | 109.5 | 58.0 | |
プレミアムツアラー | 2015 | 2WD | 137.1 | 106.0 |
2012 | 2WD | 137.1 | 95.0 | |
G | 2015 | 4WD | 120.9 | 85.0 |
2012 | 4WD | 120.9 | 70.0 | |
プレミアムツアラー | 2015 | 4WD | 148.5 | 122.0 |
2012 | 4WD | 148.5 | 110.0 | |
比較車種 | ||||
N‐WGN G | 2015 | 2WD | 107.7 | 70.0 |
2012 | 2WD | 107.7 | 65.0 | |
スズキワゴンRFX | 2015 | 2WD | 111.1 | 77.0 |
2012 | 2WD | 105.7 | 47.0 | |
ダイハツムーブXターボ | 2015 | 4WD | 133.5 | 80.0 |
2012 | 4WD | 132.4 | 76.0 | |
日産デイズS | 2015 | 2WD | 112.0 | 64.0 |
2012 | 2WD | 106.7 | 53.0 |
ホンダ製軽自動車及び軽トールワゴンの下取り相場
まだまだ続く軽トールワゴンの下取りの高さ
ホンダ製軽自動車のNシリーズには、現在「N-BOX」、「N-ONE」、「N-WGN」の3車があります。
また、「N-BOX」には派生車の「N-BOX+(プラス)」と「N-BOX/(スラッシュ)」があり、同じNシリーズであっても特徴が異なり、ターゲットも全く違います。
新車販売においてはシリーズ第一弾となった「N-BOX」が絶好調ですが、他の2車の販売は芳しくありません。
優れたパッケージングでユーザーを獲得した「N-BOX」と異なり、「N-WGN」は競合するライバルとの差別化が目立たずホンダらしさも希薄ですし、今回取り上げた「N-ONE」は個性的なデザインながらも「N-WGN」と同ジャンルのトールワゴンのためシリーズ内での立ち位置が不明瞭になっているようです。
そんな新車販売においては悲喜こもごもなNシリーズですが、下取り相場は総じて高いようです。
それは軽自動車、特にトールワゴン全体の高相場によるもので、新車で売れようが売れまいが、人気の度合いにより若干の差があるものの、どのモデルも高い下取り相場を示しているのです。
中古車市場でもすでに販売を終了しているモデル、例えばスバルの旧「ステラ」やホンダの「ライフ」などの低年式車が多く出回っています。
それらはなぜか同年式の普通乗用車よりも古臭さが感じられず、新車で購入してから10年近く乗り続けているユーザーも多く見受けられます。
今後も大きな変化はないと見られており、軽トールワゴンの下取り相場の高さも続くでしょう。
N-ONEの特徴とモデルの推移
ローダウンで販売不振を打開できるか
2011年11月に登場した「N-BOX」から始まった、軽自動車 Nシリーズの第3弾がこの「N-ONE」。
ホンダ初の市販軽乗用車「N360」をモチーフにしたという愛くるしいフロントデザインが特徴になっている。
全高は1550mmを越えるものの、「N-BOX」に比べて全高が低くなっており、ハッチバック風のスタイルとなっている。
また、今では珍しくなくたっているが、エマージェンシーストップシグナルを軽自動車としては初めて全タイプに標準装備するとともに、VSAとヒルスタートアシスト機能も当初から全タイプに標準装備していた。
2015年に入ると、2月に2度目のマイナーチェンジが行われ、ルーフをセミチョップドルーフ化し、ローダウンサスペンションを採用し全高を65mm下げた低全高タイプの「G・LOWDOWN」、「Premium Tourer・LOWDOWN」を追加。
さらに12月には価格を抑えたベーシック仕様「G・LOWDOWN Basic」を追加した。