CR-Zの中古車買取価格
CR-Zの下取り相場と売却時のワンポイントアドバイス
高い相場を示す人気車種
2012年にデビューしたハイブリッドスポーツモデルの「CR-Z」は、発売直後には目標月間販売台数1,000台に対し、10倍の10,000台の受注を達成し、その年の「日本カーオブザイヤー」や「グッドデザイン賞」などを受賞しています。
別表を見るとわかる通り、デビュー直後の勢いに比べると、最近の新車販売実績は低迷している「CR-Z」ですが、下取り相場は非常に高いことがわかります。日かする車種を「86」や「ロードスター」と言った人気スポーツモデルとしているにもかかわらず、それらに勝るとも劣らない相場を示しているのです。
高年式での販売台数が少ないことや、同型のスポーツマデルがないこと、そしてフルモデルチェンジされることなく販売が終了されることも影響しているのでしょう。また、スポーツモデルらしく各グレードともにAT車よりMT車の方が評価は高く、リセルバリューも高いことがわかります。
他に無いコンセプトのスポーツモデルだけに、買取り専門店では高く評価される可能性もあり、業者によって何十万円もの差もありえることからも業者選びが重要になります。
CR-Zの下取り価格表
スマホの方は画面を横にしてご覧ください。
(参考)
車種・グレード | 年式 | 駆動方式 | 新車価格 | 下取り相場 |
---|---|---|---|---|
α 6MT | 2016 | 2WD | 245.2万円 | 172.0万円 |
2013 | 2WD | 245.2万円 | 128.0万円 | |
2010 | 2WD | 237.9万円 | 93.0万円 | |
α CVT | 2016 | 2WD | 245.3万円 | 163.0万円 |
2013 | 2WD | 245.3万円 | 120.0万円 | |
2010 | 2WD | 237.9万円 | 86.0万円 | |
α マスター レーベル 6MT |
2016 | 2WD | 250.4万円 | 177.0万円 |
2013 | 2WD | 250.4万円 | 130.0万円 | |
α マスター レーベル CVT |
2016 | 2WD | 250.4万円 | 166.0万円 |
2013 | 2WD | 250.4万円 | 122.0万円 | |
β 6MT | 2013 | 2WD | 225.3万円 | 105.0万円 |
2010 | 2WD | 216.0万円 | 72.0万円 | |
β CVT | 2013 | 2WD | 225.2万円 | 98.0万円 |
2010 | 2WD | 216.0万円 | 66.0万円 | |
αファイナル レーベル CVT |
2016 | 2WD | 259.2万円 | 193.0万円 |
αドレスレーベル CVT | 2013 | 2WD | 250.4万円 | 127.0万円 |
比較車種・グレード | 年式 | 駆動方式 | 新車価格 | 下取り相場 |
86G 6MT | 2016 | 2WD | 237.0万円 | 164.0万円 |
ロードスターS 6MT | 2016 | 2WD | 231.0万円 | 171.0万円 |
ロードスターS 5MT | 2013 | 2WD | 221.9万円 | 130.0万円 |
2010 | 2WD | 92.0万円 |
CR-Zとハイフリッドスポーツの人気と現状
あとが続かないハイブリッドスポーツ
「CR-Z」のようなハイブリッドスポーツは、一部の高級車や「NSX」を始めとするスーパーカーなどに多く見られますが、コンパクトサイズでは珍しく、国内ではこの「CR-Z」以降登場していません。
ハイブリッドといえば低燃費ということが定着しており、コンパクトクラスではよりレスポンスに優れた新世代ダウンサイジングターボの採用が流れでありしばらくはハイブリッドスポーツの登場は考えにくいでしょう。変わって考えられる次世代のパワーユニットはEVになる可能性の方が現実的なのです。
ホンダは「CR-Z」を2016年内に生産終了することを正式に発表しています。「CR-Z」のモデルチェンジ、あるいは後継モデルに相当するハイブリッドスポーツカーが発売されるという情報はありません。唯一可能性があるのが、開発中とされているVTEC-TURBO 1.0Lを搭載する「S1000」ですが、噂の域を出ていません。
現在発売中の「CR-Z」最後の特別仕様車「アルファ・ファイナルレーベル」は、ロゴ刺しゅう入りブラックコンビシート、プライムスムース ・ドアアームレスト、マット塗装17インチアルミホイールなどの専用装備が与えられ、「CR-Z」の最後を飾るにふさわしい特別なモデルとなっています。
CR-Zの特徴とモデルの推移
低燃費のハイブリッドカーと、スポーツカーの運転する楽しさを融合させた2+2のライトウェイトスポーツが「CR-Z」です。搭載される1.5L直4VTECエンジンとIMAシステムにより、2.0Lガソリンエンジン並みの加速性能と低回転域のトルクを実現しているのが特徴です。
2012年9月には1回目のマイナーチェンジを行い、初となるリチウムイオンバッテリーを搭載したことでバッテリー電圧を高めモーター出力を向上しました。さらに、力強い加速を瞬時に実現できるPLUS SPORTシステムも採用、これによりV6の3.0L並みの加速感が得られるとしている。
2015年8月には2度目のマイナーチェンジを行い、タイプ構成を「α」と「α・Master label」の2タイプに集約するとともに、外観デザインを刷新し、フロントフェイス(バンパー・グリル)、リアバンパー、サイドシルガーニッシュのデザインを変更しています。
「CR-Z」は2016年内をもって生産終了、2017年初頭をもって販売終了する予定となっており、2010年のデビューから一度もフルモデルチェンジされることもなく、独自のハイブリッドスポーツの役目を終えることとなります。