フリードスパイクの中古車買取価格
フリードスパイクの下取り相場と売却時のワンポイントアドバイス
かなり良い相場でも「フリード」以下に
「フリード」の派生車種である「フリードスパイク」は、3列目シートがないというだけで下取りにおいては「フリード」を下回ることになっています。
アウトドアライフ嗜好のユーザーが多くの荷物を積み込んだり、車中で寝ることも想定した車種ではありますが、そういった使い方を好むユーザーはごく少数のようで、どうせ「フリード」を買うなら3列シートをと思う人が多いようです。
中古車ユーザーにおいても同じことが言え、「フリードスパイク」をわざわざ探して購入する人がいない以上、2列しかシートがない「フリード」として扱われることになり、下取り価格も下がるのはいたしかたありません。
それの結果、新車価格が同じ「フリード」に対し「フリードスパイク」の下取り価格は最大で15万円も離れてしまっています。
問題は、ホンダのラインナップが「フリード」「フリードスパイク」「旧フィットシャトル」と、一般のユーザーにはその差がわかりにくい設定のため、中古車を購入しようとする側も売る側にとっても、指名しづらいということがネックになっているようです。
そんな中でも4WD車はデビューした2010年式であっても新車販売自の2WD車との差額を保っており、需要が多いことを示しています。
また、ハイブリッド車に関してはまずまずの相場で、「フリード」が良すぎるために「フリードスパイク」が低く見えるだけで、この1.5Lクラスとしては下取り相場が良い部類になります。
他社との比較では、よりコンパクトな「スズキソリオ」の前モデルが「フリードスパイク」よりも全体的に良く、フルモデルチェンジした現行モデルはさらに評判がいいため、今後もこの状況は続くと見られています。
下取り参考価格
車種・グレード | 年式 | 駆動方式 | 新車価格 | 下取り参考相場 |
---|---|---|---|---|
G | 2015 | 2WD | 161.6 | 106.0 |
2013 | 2WD | 161.7 | 84.0 | |
2010 | 2WD | 161.7 | 59.0 | |
G | 2015 | 4WD | 180.6 | 129.0 |
2013 | 4WD | 180.6 | 105.0 | |
2010 | 4WD | 180.6 | 78.0 | |
Gエアロ | 2015 | 2WD | 201.8 | 143.0 |
2013 | 2WD | 200.0 | 115.0 | |
2010 | 2WD | 189.3 | 85.0 | |
ハイブリッド | 2015 | 2WD | 204.6 | 142.0 |
2013 | 2WD | 204.6 | 116.0 | |
2011 | 2WD | 204.6 | 107.0 | |
比較車種 | ||||
フリードG | 2013 | 2WD | 161.7 | 106.0 |
2010 | 2WD | 161.8 | 67.0 | |
フリードフレックス | 2010 | 2WD | 156.6 | 52.0 |
新ソリオハイブリッドMX | 2015 | 2WD | 157.0 | 102.0 |
ソリオ | 2015 | 2WD | 150.8 | 83.0 |
2013 | 2WD | 143.8 | 68.0 | |
ソリオWELL | 2010 | 2WD | 109.0 | 2.0 |
フリードスパイクの人気
車種の存在する理由がなくなる
車中泊ブームというのがあったのを覚えているでしょうか。
2009年に始まった「1,000円高速」の実施以来、車中泊で長距離ドライブを楽しむ人が急増し、高速道路のSAやPAそして道の駅などにでは、車中泊をするクルマが多くみうけられました。
そこで車中泊はブームになると考えて誕生したのが、この「フリードスパイク」なのですが、実際にはその為に車を買い替えるほどのブームは来なく、本格派はもっと大きなミニバンにその機能を求めたのです。
現在でもアウトドア派のユーザーには、燃費が良くて車中泊の出来る車は需要があるのですが、軽自動車の「ダイハツウェイク」などもあり、「フリードスパイク」は中途半端な大きさと価格ということになります。
「フリードスパイク」の後を追うようなモデルが出現しなかったのも、このジャンルが盛り上がらなかった理由のひとつでしょう。
荷物をたくさん積み込めるという利点に関しては、よりその役割がわかりやすい「カローラフィルダー」や、ホンダも「シャトル」があるなど、「フリードスパイク」の出番がなくなりつつあり、「フリード」のフルモデルチェンジ以降はフルモデルチェンジされずに、モデルが消滅する可能性が大きいようです。
フリードスパイクの特徴とモデルの推移
「フリードスパイク」はコンパクトミニバンの「フリード」をベースに、両側スライドドアや開口部の低いテールゲートはそのままに、3列目のシートを廃する代わりに「フィット」同様のダイブダウン式の2列目シートを採用し、反転式のフロアボードとサイドポケットを設けることでカーゴスペースの使い勝手を追求したモデルで、2010年7月に発表されました。
この反転式のフロアボードは優れもので、反転すれば自転車などの積載をしやすくするスロープもついた一段低い床になるフロアボードは、背の高い荷物も積めるほか、床面が低くなるため、重い荷物の積み降ろしがいっそうカンタンになり、シートのアレンジとあわせ、大空間をさまざまにアレンジできます。
エンジンは当初1.5Lのみで、FF車はCVT、4WD車は5ATを組み合わせでしたが、2011年10月のマイナーチェンジにおいて、1.5L i-VTEC+IMAを組み合わせたホンダ独自のハイブリッドシステムを搭載した「フリードスパイクハイブリッド」を追加設定し、1.5L車の16.6㎞/Lに対し、21.6㎞/Lに向上した。
「フリード」の次期モデルは2016年の8~9月に発売されるとされ、コンパクトボディに3列シートを装備するコンセプトはそのままに、1.5Lの通常NAガソリンエンジンと1.5LのSport Hybrid i-DCDの2タイプが採用される予定。
燃費はライバルの「シエンタ」の燃費27.2km/Lを超えると期待されています。
ただし、「フリードスパイク」の情報はなく、モデル消滅の可能性も出ています。