N-ONEのカスタム~エアロでカッコよく、カスタマイズで速くする
2014/09/01
N-ONEはホンダのNシリーズの第3弾2012年11として月から発売されている、同社の軽トールワゴンになる。外見は旧N-360をイメージしているため、トールワゴンにしては背が低い。
サイズと重量は、全長3,395mm、全幅1,475mm、全高1,610~1,630mm、重量840~920kgで、駆動方式はFF/4WD、サスペンションはフロントがマクファーソンストラットで、リアはFFが車軸式で4WDがドディオンアクスルを採用している。
エンジンはS07A型:0.658リッターストレート3 DOHCNAと同型のターボがライナップされている。トランスミッションは、CVTに統一されている。
限界点の高いサスペンションをさらに煮詰める
N-ONEのサスペンションはかなり限界点が高く、ややピーキーな印象がある。この運転していて楽しいバランスを崩さずにスープアップするための、サスペンションキットはいくつか製品として出ている。
選び方としてはリアのスリップアングルが、ノーマルに近いものを選ぶことが必要になる。リアのスリップアングルがなくなると、結構アンダーが強くなるので、スリップアングルが少なくなることは避けた方がいい。
バネが少しだけ硬なり、あとは強力なダンパーの減衰力で姿勢のコントロールができるようになると、かなり速いコーナリングが可能になる。
ついでにボディー剛性を狙いたい。ノーマルでもかなり高い剛性を示すのだが、サブフレームとボディーの締結の度合いを高めると、まるでサスペンションのついたゴーカートのようなハンドリングを手に入れることができる。
アンダーフロアーに補強材を入れて縦方向の動きを矯正すると、さらにこの効果はたかまり、峠のミズスマシといった動きを手に入れることができるから、サスペンションとボディーの補強はぜひおすすめのカスタマイズになる。
ブレーキの強化をすればコーナリングマシーン
コーナーへの突っ込みに余裕を持てれば、かなり速く走ることができるようになる。特に非力な軽では、下りのコーナーへの突っ込みは重量の重いライバルに差を付ける、あるいは逃げ切るためには、かなり有効な手段になる。
最低限の時間で必要にして十分な減速ができ、あとは峠のミズスマシになった足とボディーに任せればかなり速いコーナリングマシーンにすることができる。
ブレーキ強化の基本は、高剛性対向4ポッドキャリパーと、耐フェード性の高いパッド、高沸点タイプのフルード、ステンレスメッシュで補強をしたラインを使うことになる。これをやると効きも、高温になった時のコントロール性も、ノーマルの比ではなくなる。
連続した下りでのハードなブレーキングも安心してできる信頼性と、タイヤさえしっかりしていれば、かなり奥まで突っ込んでもしっかり減速できる効きは、かなり快感になる。
おまけにかなりな高温になってもタッチは安定しているので、精神的にも相当余裕が出るので、安全性にも寄与できる。
足、ボディー剛性、そしてブレーキの強化はぜひやっていただきたいカスタマイズなので、おすすめしておきたい。
エンジン細部をチューニング
ハンドリング能力を高められたN-ONEのエンジンを、耐久性に影響があまりない範囲でチューンすると、さらに走りに磨きがかかる。
NAは吸排気系の高効率化を図り、その仕様にあった燃調を取り直して空き領域をつかえるようにするために、ロムの書き換えをすると体感できる程度の違いは出るからおすすめしておきたい。
ターボも吸排気系の高効率化をしてブースト圧を上げると、簡単にハイパワーを手に入れることができる。ただし、この仕様に合った燃調の取り直しをしないと、タービンユニットに悪影響があるというので、要注意だ。
3気筒独特のザラザラとしたフィールを改善したいという場合、回転パーツの心出しと各パーツの重量バランスをとることが必要になるので、かなり大がかりになる。しかし、効果は抜群でフィールは別物になる。
エアロとホイールでイメチェン
旧N-360をイメージした外見は、結構それだけでも主張してくれるが簡単なエアロを付けて、ホイールを交換するとより一層強い主張ができる。
「エヌサン」的なレトロ感を出すのだったらバナナスポークのホイールを、ちょっと現代的なイメージにするのだったら幾何学的なメッシュタイプがおすすめになる。
あとはシートをスポーツタイプのバケットシートに交換することを、ぜひおすすめしたい。ノーマルのシートではハンドリングカーになったN-ONEを、自在にコントロールする単にはサポート不足になる。
ファッション面、実効性の両面からおすすめしておきたいというより、必須のカスタマイズだ。