コンパクトSUVの買取相場比較(ヴェゼル・XV・CX-3)
2017/10/04
目次
コンパクトSUVの買取市場
SUVの人気はますます過熱しており、新車販売台数も右肩上がりの状況が続いています。
中でもボディサイズも価格も手ごろなホンダのヴェゼル、トヨタのC-HR、マツダCX-3、そしてSUBARUのXVなど各メーカーのコンパクトSUVに人気が集中しています。
また、中古車市場でも人気が高く、需要も多いコンパクトSUV車を積極的に買取してくれる中古車販売店も多いのですが、同じく人気のあるミニバンや軽自動車と比較して、まだ流通量が少ないという現状があります。
したがって、今後も大きな値崩れの心配もなく、リセールバリューの高いクラスと言えます。
しかし、すべての車種が同じ状況とは言えません。
車種別の買取り相場はどうなっているのでしょうか?そこでここでは、コンパクトSUVの中核車種であるホンダのヴェゼル、マツダCX-3そしてSUBARUのXVの買取り相場を検証してみることにしましょう。
コンパクトSUVの買取相場表
ヴェゼルG | CX-3XD | XV2.0i | |
---|---|---|---|
新車価格 | 178.7 | 220 | 209 |
2016 | 146.0 | 158.0 | |
2015 | 139.0 | 152.0 | 143.0 |
2014 | 145.0 | 135.0 | |
2013 | 134.0 | 118.0 |
ヴェゼルの買取市場
このヴェゼルは今まで大きく無骨なイメージが強かったSUV車を一変させた車種で、その後のコンパクトSUVブームのきっかけとなった車種です。
特に、取り回しが良く、フィット譲りの室内スペースの広さ、そしてハイブリッド車に代表される低燃費性能により、SUVの壁を低くした車種でもあります。
そのため、男性ファンの多いSUVとしては珍しく、女性からの支持が多いのも特徴です。
コンパクトSUVの中でも人気が高く、新車販売台数トップのホンダのヴェゼルは中古車での人気も同じように高いのは当然。
まだ発売からの期間が短くて流通量も少ないこともあり、非常に高い相場を維持しています。
ヴェゼルは2013年に発売された新しい車種なので、いわゆる高年式車のみとなります。
したがって、走行距離や程度、そして装備が査定価格に影響します。
このコンパクトSUVクラスは4WDにこだわるユーザーは少なく、むしろ燃費が良くて元の価格が安いFF車の方が人気はあり、ヴェゼルもその例にもれません。
人気のあるボディカラーはホワイト。
SUVとしてよりもコンパクトカーとして受け止められる事が多いヴェゼルならではの人気色です。
ヴェゼルの買取相場表
G | G 4WD | ハイブリッド | |
---|---|---|---|
新車価格 | 178.7 | 198.7 | 209.2 |
2016 | 146.0 | 163.0 | 172.0 |
2015 | 139.0 | 151.0 | 159.0 |
2014 | 145.0 | 156.0 | 155.0 |
2013 | 134.0 | 145.0 | 154.0 |
CX-3の買取市場
2015年に発売されたCX-3は、「魂動」デザインと「SKYACTIVTECHNOLOGY」を採用した新世代車種の第5弾として登場しました。
その特徴は、高トルクと低燃費のクリーンディーゼルエンジン専用車であることと、上質で存在感のある最新のクロスオーバーSUVならではのスタイリッシュなデザイン、そして使いやすいボディサイズであることです。
市場に出回る台数もまだ少なく、買取り相場としてはまだ安定していませんが、マツダの値引きゼロ戦略により非常に高い価格になることは間違いないようです。
注意したいのは、マツダの新技術投入が、マイナーチェンジやフルモデルチェンジを待たずに次々と導入されていることで、自分の車がどのような仕様になっているかを知っていないと、正しい買取り相場かどうかの判断が難しいということがあります。
Gベタリングや、さまざまなディーゼルエンジンの改良など、アピールする点をしっかりと把握することが重要です。
発売開始からまだ日が浅い為、買い取り金額はかなりの高値をキープしていますが、「魂動」テーマカラーのソウルレッドが人気になっていて、ホワイトなどは不人気。
しかし、ボディカラーによる買取り価格の差はほぼないといっていいでしょう。
CX-3の買取相場表
XD | XD 4WD | XDツーリング | |
---|---|---|---|
新車価格 | 220 | 240 | 261 |
2016 | 158.0 | 170.0 | 183.0 |
2015 | 152.0 | 162.0 | 165.0 |
スバルXVの買取市場
XVはインプレッサスポーツをベースに開発されており、ベース車同様に室内も広く、荷室スペースも容量があり、レジャーにも街乗りにも適した車種として人気があります。
最近のクロスオーバーSUVは、燃費の良いFF車が人気ですが、スバル車ならやはり4WDというイメージが強いので、XVではベースのインプレッサと異なり、4WD(スバル流に言うとAWD)であることが人気となります。
逆に言うと、4WDのインプレッサスポーツとの差が少ない点が欠点となっています。
さらに、買取においてのポイントになるのがアイサイトで、スバル車を求めるユーザーにとっては、この知名度抜群の先進運転支援システムの有無は重要な判断基準になっています。
したがって、買取り査定にも差が生じてきます。
また、XVの後期モデルにはハイブリッド車もあるのですが、このハイブリッド車はあまり評判が良くないために、買取り相場も特にハイブリッドだから良いとはならないようです。
そして、フルモデルチェンジされた新型が発売され、人気も上々のようですが、下取りや買取りに多く出回りつつあるので、供給過多となることが心配されます。
XVの人気ボディカラーはイメージカラーのオレンジ系。
その他SUVらしい濃い色のボディカラーが似あう車種です。
XVの買取相場表
2.0i | 2.0i-L | 2.0i-Lアイサイト | |
---|---|---|---|
新車価格 | 209 | 227 | 240 |
2016 | 199.0 | ||
2015 | 143.0 | 158.0 | 167.0 |
2014 | 135.0 | 150.0 | 159.0 |
2013 | 118.0 | 130.0 | 141.0 |
コンパクトSUVの買取相場まとめ
今回の比較では3車ともに高い買取り相場となっています。
現在、買取り市場に流通するコンパクトSUVは限られています。
数が多いのはトヨタのRAV4やホンダでもCR-V、そして三菱のRVRといったところです。
中古車販売店ではヴェゼル以降の人気SUVが是が非でもほしいのですが、ヴェゼル、CX-3そしてXVともにまだ新しく、買い換え時期には入っていません。
そのために買取り相場は上がり、大変にリセールバリューが良い状態となっています。
しかし、2017年に入り、相変わらず大ヒットを続けるC-HRに続き、XVのフルモデルチェンジ、ハリアー、エクストレイル、そしてCX-3のマイナーチェンジと、SUV市場が活気ついており、下取りや買取りにもようやくヴェゼル等のコンパクトSUVが登場しつつあり、非常に高い相場を形成しています。
それでも、まだ供給が追い付いていない状況であり値崩れする心配もないので、所有されている方にとっては心強い状況となっています。