軽ハイトールワゴンの買取相場比較(タント・スペーシア・N-BOX・デイズルークス)
目次
軽ハイトールワゴンの買取市場
FFレイアウトながら長い室内長と、ロングホイールベースそして1,700mmを超える全高で、軽規格を目いっぱい使った広い室内と、スライドドアなどを装備した使い勝手によって今最も売れているクラスである軽ハイトールワゴン。
その人気は新車のみならず、中古車市場でも多くのユーザーが注目しています。
そのため、下取りや買取りにおいても高い相場を維持しています。
特に市場の人気に敏感な買取りにおいては、相場以上の高いかかぅが提示されることもあり、リセールバリューは非常に高いクラスとなっています。
それでも車種によってその評価には差があるようです。
それでは今最も勢いのある軽ハイトールワゴンのタントと、そのライバルの買取り相場をみていきましょう。
軽ハイトールワゴンの買取相場表
タント | スペーシア | N-BOX | デイズルークス | |
---|---|---|---|---|
L SAⅢ | G | G | S | |
新車価格 | 119 | 118.0 | 117.5 | 118.1 |
2016 | 101.0 | 90.0 | 78 | 73.0 |
2015 | SAⅡ 86.0 | 73.0 | 79 | 66.0 |
2014 | SA 75.0 | 67.0 | 80 | 64.0 |
2013 | 73.0 | 64.0 | 68 | ルークス 44.0 |
2012 | X 52.0 | パレット 44.0 | 62 | 38.0 |
2011 | 45.0 | 38.0 | 61 | 35.0 |
ダイハツタントの買取市場
ママ人気は中古車でも同様
結論から言うとタントの相場は、スペーシア以上N-BOX以下となりますが、「スマートアシストⅢ」を装備した2015年以降はN-BOXを上回り、クラスで最も高い買取り相場となっています。
それ以前と、前モデルにおいても、異常ともいえる人気と相場の高さのN-BOXを除けば、非常に高い相場であり、この軽ハイトールワゴンクラスの人気を牽引している車種であることは確かです。
人気の要因は、助手席側に軽自動車初となるセンターピラーレスとスライドドアを組み合わせた 「ミラクルオープンドア」と、ロングスライド化された助手席やフルフラット化された広く使い勝手の良い室内です。
これらの結果、子育て主婦にはあっとく的に支持され、中古車市場においても人気になっているのです。
しかし、あまりの子育て主婦イメージが強いため、逆に敬遠される結果となりN-BOXに新車販売と買取り相場で差をつけられてもいるのです。
そのため最新モデルでは男性にも受け入れられるイメージが加わり、N-BOXを追い詰めることに成功しています。
特徴として、安全支援システムである「スマートアシスト」が「スマアシⅡ」「スマアシⅢ」と進化するごとにその評価があがる要因として、そのネーミングがわかりやすいということがあります。
「スマアシⅡ」と「スマアシⅢ」の違いはわからなくても、性能が上がっていることは数字で判断できて、どうせなら良いほうをという選択につながっているようです。
タントの買取相場表
L SAⅢ | GSAⅢ | L SAⅢ4WD | G SAⅢ4WD | |
---|---|---|---|---|
新車価格 | 119 | 142.0 | 131 | 153.5 |
2016 | 101.0 | 117.0 | 109 | 125.0 |
2015 | 86.0 | 105.0 | 93 | 113.0 |
2014 | 75.0 | 90.0 | 83 | 98.0 |
2013 | 73.0 | 88.0 | 80 | 95.0 |
2013年10月 | X | G | G 4WD | |
新車価格 | 123.8 | 129.5 | 135.3 | 141.0 |
2012 | 52.0 | 57.0 | 67 | 70.0 |
2011 | 45.0 | 49.0 | 59 | 63 |
スズキスペーシアの買取市場
ユーザーにとっては最良のクルマでも難しい評価
新車販売において、低燃費性能ではクラストップでありながらも、ライバルのN-BOXやタントにどうしても追いつけないスズキのスペーシア。
買取り相場においてもルークスとともにトップの2車に差がついています。
室内スペースや使い勝手、そして動力性能でも引けは取らないのにかかわらず、これほどの差をつけられているのはなぜなのでしょう。
確かに燃費性能ではトップですが、ワゴンRやアルトのようにセンセーショナルなものではなく、この軽ハイトールワゴンクラスにおいて、ユーザーが燃費性能より重要視する室内空間において、ライバルに劣ることはなくても際立った特徴がなく、そんな今一つ目立たない車種であることが、中古車選びにおいて検索されることも少なく、結果として買取り相場も低く設定せざるをえないということになるのです。
もっとも、N-BOXとタントに比べればということであり、軽自動車としても高い水準の相場であることに間違いありません。
スペーシアの買取相場表
G | X | G4WD | X | |
---|---|---|---|---|
新車価格 | 118.0 | 135.0 | 129.2 | 146.2 |
2016 | 90.0 | 97.0 | 98.0 | 106.0 |
2015 | 73.0 | 80.0 | 84.0 | 92.0 |
2014 | 67.0 | 74.0 | 76.0 | 85.0 |
2013 | 64.0 | 69.0 | 76.0 | 83.0 |
2013年2月 | パレットL | パレットX | パレットL4WD | パレットX4WD |
新車価格 | 115.0 | 121.0 | 126.3 | 132.3 |
2012 | 44.0 | 47.0 | 57.0 | 61.0 |
2011 | 38.0 | 43.0 | 50.0 | 55.0 |
ホンダN-BOXの買取市場
買取り市場でもトップブランド
登録車を含めた車名別販売台数において4ヶ月連続で首位を獲得するなど、この軽ハイトールワゴンクラスでは最も古い2011年発売の車種としては、驚異的な人気を保っています。
そのため、買取り相場においては他を圧倒し、特に2011~2012年式という代替え時期の年式についてはライバルに大きな差をつけており、ユーザーにとっては何よりもありがたい結果となっています。
センタータンクレイアウトにより、いまだにライバルが超えることができない使い勝手の良さと、広い室内スペースにあります。
爆発的に売れた実績とその浸透したイメージにより、広くて使い勝手が良いN-BOXは、だれもが知ることになり、燃費が今一つであっても人気に影響せず、現行モデルであることもあり、高い買取り相場につながっているのです。
しかし、さすがに古さが目立ってきたことに加えて、フルモデルチェンジの予告が出たこともあり、新車販売ではタントに追いつかれ、買取り相場においてもタントが上回りつつあります。
N-BOXの買取相場表
G | GLパッケージ | G4WD | GLパッケージ4WD | |
---|---|---|---|---|
新車価格 | 117.5 | 128.6 | 129.6 | 138.8 |
2016 | 78 | 87 | 98 | 103 |
2015 | 79 | 88 | 95 | 103 |
2014 | 80 | 88 | 95 | 102 |
2013 | 68 | 75 | 81 | 89 |
2012 | 62 | 68 | 74 | 80 |
2011 | 61 | 68 | 74 | 80 |
日産デイズルークスの買取市場
クルマ自体の評価は高い
デイズルークスの買取相場には、通常のクルマに対する正当な評価以外の、製造元である三菱自動車による燃費不正問題が少なからず影響しています。
N-BOXにはかなわないものの、その軽自動車とは思えない品質の高さとインテリアの造り込みは、比較的何例の高いユーザーからも支持を集めています。
しかし、燃費不正問題はそのクルマの評価以上に浸透してしまい、三菱ブランドのekシリーズほどではないにしても、中古車市場ではあえて選ぶことが少ない車種となっています。
買取り現場では、特にクルマに問題があるわけでもないのですが、積極的に買い取りたいということがなく、相場以上の価格提示は難しい状況になっています。
また、前モデルにあたるルークスはOEM元のスズキパレットよりも相場は低くなっていますが、これは現行モデルの方が圧倒的に魅力的なためと思われます。
デイズルークスの買取相場表
S | X | S4WD | X4WD | |
---|---|---|---|---|
新車価格 | 118.1 | 127.5 | 129.3 | 138.7 |
2016 | 73.0 | 79.0 | 79.0 | 86.0 |
2015 | 66.0 | 73.0 | 73.0 | 78.0 |
2014 | 64.0 | 68.0 | 78.0 | 83.0 |
2013年6月 | ルークスE | G | ルークスE | X |
新車価格 | 118.5 | 124.5 | 129.8 | 135.8 |
2013 | 44.0 | 60.0 | 63.0 | |
2012 | 38.0 | 42.0 | 54.0 | G 56.0 |
2011 | 35.0 | 38.0 | 49.0 | 51.0 |
軽ハイトールワゴンの買取相場のまとめ
車種によって差はありますが、軽ハイトールワゴンの買取り相場は国産全車種の中でもつぁかい状態は続いており、少し遅れてブームがおとずれる中古車市場ではまさにこれからがブームとなるでしょう。
しかし、最大の人気モデルであるN-BOXがフルモデルチェンジされると、現行モデルが大量に買取り、下取り市場に流入し、さらに他社のモデルも加えると供給過多におちいり、クラス全体の相場に影響が及ぶ可能性もあるので、N-BOXのフルモデルチェンジ情報には注目することが大切になります。