ヴィッツとライバルの買取相場比較(スイフト・フィット・パッソ)
2017年1月にハイブリッド車を設定するなど大きな改良をされたヴィッツは、パッソと並ぶトヨタのコンパクトカーの主力モデル。
競争の激しいこのクラスで長く販売し続けることが出来たのは、丁度良いサイズと手頃な価格があってこそ。
多くの台数が存在するヴィッツのオーナーは、これから新しい車へと乗り変える人も多いと思われます。
目次
ヴィッツとライバルの買取相場比較表
ヴィッツ1.0F | スイフト1.2XG | フィット13G | パッソ1.0X | |
---|---|---|---|---|
新車価格 | 119.7 | 121.9 | 120.4 | 116.4 |
2016 | 69.0 | 67.0 | 83.0 | 60.0 |
2015 | 67.0 | 57.0 | 78.0 | 50.0 |
2014 | 56.0 | 50.0 | 80.0 | 40.0 |
2013 | 34.0 | 39.0 | 74.0 | 33.0 |
2012 | 28.0 | 33.0 | 45.0 | 23.0 |
2011 | 24.0 | 27.0 | 38.0 | 11.0 |
ヴィッツの買取市場
これがコンパクトカーの平均的相場
2010年に登場した現行ヴィッツは今回比較する車種の中では最も古いモデルです。
未だにフルモデルチェンジされず、トヨタの主力車種としては異例のロングライフモデル。
7年目を迎え大幅なマイナーチェンジを行いましたが、実は今回で2度目のマイナーチェンジとなり、一度目は2014年に行われています。
この時にかなり変更されたことで車両価格が大きく変わり、特に1.3L車はエンジンも変更されたこともあり人気のジュエラなどは価格が20万円ほどアップし、マイナーチェンジ前後で買取り相場は大きな差が出ています。
1.0L1.3L、そして1.5Lと幅広い全体に1.0L車が強く1.5L車は低調というコンパクトカーのセオリー通りの傾向で、購入後に大きく下がりますがその後の落ち幅は少なく、中古車でも根強い人気があり、2011年式でも十分基本価格が残ります。
発売から常に上位に位置する台数を売り上げているだけに、現行モデルの流通量は多く、中古車市場ではコンパクトカーの主力商品となっており、低年式でも現行モデルと変わらないのが人気の秘訣です。
ヴィッツの買取相場表
スマホの方は画面を横にしてご覧ください。
(参考)
1.0F | 1.3ジュエラ | 1.3ジュエラ4WD | 1.5U | |
---|---|---|---|---|
新車価格 | 119.7 | 147.7 | 157.7 | 161.0 |
2016 | 69.0 | 87.0 | 85.0 | 86.0 |
2015 | 67.0 | 74.0 | 78.0 | 75.0 |
2014 | 56.0 | 53.0 | 61.0 | 59.0 |
2013 | 34.0 | 46.0 | 53.0 | 50.0 |
2012 | 28.0 | 42.0 | 47.0 | 44.0 |
2011 | 24.0 | 37.0 | 42.0 | 38.0 |
スイフトの買取市場
MT車が人気の走りも良いコンパクトカー
スズキの主力コンパクトカーであるスイフトは、ヴィッツほど多くの販売台数ではありませんが、コンパクトカーながらもその優れた走行性能には定評があります。
ヴィッツと同じく2010年にデビューした同級生ですが、一足早く古モデルチェンジしており、比較車種は前モデルとなります。
2013年のマイナーチェンジ以前で大きく相場が落ち込んでおり、マイナーチェンジ以降のモデルの評価が非常に高いことがわかります。
スイフトスポーツという特殊なモデルを除くと1.2Lのみのラインナップですが、特徴的なのはCVT以外に5MTモデルがあること。
しかも買取り相場がCVT車以上に良いことがあげられ、走行性能が売り物のスイフトらしさがわかる現象です。
マイナーチェンジ以降に登場し、以後スズキの小型車に拡大採用されたデュアルジェットエンジン(DJE)搭載車は、標準車より10万円以上高い車両価格ながらも買取り相場にはあまり反映されていません。
優れた機構でありながらも、マイルドハイブリッドのようなわかりやすさがないのも要因でしょう。
4WD車はかなり良い相場を示しており、全体ではヴィッツ1.0L以上1.3L以下という相場です。
スイフトの買取相場表
スマホの方は画面を横にしてご覧ください。
(参考)
XG | XG5AT | XG4WD | XG DJE | |
---|---|---|---|---|
新車価格 | 121.9 | 121.9 | 141.9 | 133.1 |
2016 | 59.0 | 67.0 | 80.0 | 63.0 |
2015 | 50.0 | 57.0 | 70.0 | 53.0 |
2014 | 44.0 | 50.0 | 62.0 | 46.0 |
2013 | 36.0 | 39.0 | 46.0 | |
2012 | 29.0 | 33.0 | 40.0 | |
2011 | 25.0 | 27.0 | 34.0 |
フィットの買取市場
コンパクトカーでは最もリセールバリューの高いフィット
1.3Lのフィットとヴィッツの1.0Lと比較するのはフェアではないかも知れませんが、価格帯が同じなので並べてみると圧倒的にフィットの方が買取り相場は上。
車両価格が20万円以上高いヴィッツ1.3ジュエラとの比較でもかなり上回っています。
もちろんスイフトとの比較でもフィットが上回ります。
現行モデルのフィットは、新車販売において苦戦していますが、その低燃費性能と、並外れた室内空間の広さには定評があり、地味な外観が今一つ人気の出ない新車販売に対し、機能性を重視する中古車市場では非常に評価が高いのです。
ハイブリッド車が注目されますが、1.3L車のコストパフォーマンスはハイブリッド車を凌いでおり、買取り相場はコンパクトカーの中でも抜きん出た存在になっています。
しかし、2012年以前の前モデルになると極端に落ちこみ、モデルチェンジの前後で30万円近い差になってしまいます。
前モデルの評価が悪いということでは無く、現行モデルの評価が非常に高いのです。
前モデルであってもヴィッツ、スイフトを下回ることはありません。
フィットの買取相場表
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(参考)
13G | 13G4WD | 15L | |
---|---|---|---|
新車価格 | 120.4 | 138.4 | 160.0 |
2016 | 83.0 | 111.0 | 122.0 |
2015 | 78.0 | 93.0 | 102.0 |
2014 | 80.0 | 77.0 | 88.0 |
2013 | 74.0 | 70.0 | 79.0 |
13G | 13G4WD | 15X | |
新車価格 | 114.0 | 130.7 | 139.0 |
2012 | 45.0 | 58.0 | 46.0 |
2011 | 38.0 | 49.0 | 39.0 |
パッソの買取市場
新型は期待できるがヴィッツ以下の前モデル
ヴィッツと同じく2010年に登場したトヨタのもうひとつのコンパクトカーであるパッソは、2016年4月にフルモデルチェンを受けており、まだ買取り市場に多くは出回っていないものの、その買取り相場はフィットを凌ぐものがあり、新車での人気そのままに中古車でも人気はあるようです。
しかし、現在の買取り市場に多く出回る前モデルはヴィッツよりも低い評価となっています。
新型への代替が進み、下取りや買い取りに多く出されたことにより、供給過多になっているとも思われますが、車自体の人気もヴィッツが上回っているのも確かです。
新型となったパッソはオシャレな装いで若い女性にも任期ですが、前モデルは軽自動車のにおいが残るチープさがあり、上級車種でないかぎりは法人向け営業車にしか見えません。
1.0Lの4WD車は人気があるようで、意外に高い相場となっています。
2014年にマイナーチェンジを行っており、クルマ自体の魅力は向上していますが、相場に影響が出るほどではないようです。
パッソの買取相場表
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(参考)
1.0X | 1.3プラスハナ | 1.0X4WD | |
---|---|---|---|
新車価格 | 116.4 | 148.6 | 122.5 |
2016 | 60.0 | 79.0 | 88.0 |
2015 | 50.0 | 66.0 | 72.0 |
2014 | 40.0 | 47.0 | 58.0 |
2013 | 33.0 | 43.0 | 50.0 |
2012 | 23.0 | 31.0 | 38.0 |
2011 | 11.0 | 25.0 | 31.0 |
ヴィッツとライバルの買取り相場まとめ
ヴィッツに代表されるハッチバックタイプのコンパクトカーを取り巻く環境は厳しい。
同じ大きさでハイブリッドなどにより低燃費を売り物にするクラスと、経済性に優れた軽自動車に挟まれ、年々シェアを落とすだけに留まらず、ソリオやルーミーといったモアスペース系ワゴンの台頭によりさらに居場所が狭くなっています。
しかし、パッソのようにターゲットを絞ったタイプは大ヒットしており、これからも魅力的な車種が登場すれば再び主役の座に戻ってくる期待もあります。
買取り相場も高いとは言い切れませんが、フィットの様に評価が高い車種は正当に評価されています。
使いやすい大きさで燃費も良くて価格も安い。
長距離ドライブにもなんとか使えるコンパクトカーがこれからも我々には必要なのです。