軽キャブオーバー型ワゴン買取相場比較(エブリイワゴン・アトレーワゴン・バモス/ホビオ)

   

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 平均して4~5年でモデルチェンジする乗用車と異なり、モデルサイクルの長い軽バンと共通ボディを採用するこのクラスの宿命として、ほとんどの車種が発売からかなりの年月がたっている。そのため、エンジンやミッションも旧態依然としているのも、最新の軽トールワゴンに対抗できない理由となっている。特に燃費性能においては歴然とした差があるのは乗用車として選ばれない最大の欠点である。

 現在では、スズキの「エブリィワゴン」でも月間数百台レベル。軽トールワゴンの出現により、あっという間に新車市場の表舞台から降りることになってしまった。しかし、中古車市場ではどうだろうか。新車では希少車並みの販売台数であるにもかかわらず、発売年数の長さからか多くのクルマが市場に出ている。また、意外と多く見かけるのも事実です。

 そこで、買取りという側面からスズキの「エブリィワゴン」とそのライバル各社の軽キャブオーバーワゴンの比較をして、そのクルマとしての価値を考えることにしました。

買取相場比較表

メーカー・車名 新車価格 2014年 2013年 2012年 2011年 2010年 2009年
スズキ エブリィワゴンJPターボ  128.0 95.0 76.0 75.0 65.0 59.0 49.0
JPターボ 4WD 141.0 108.0 89.0 87.0 76.0 70.0 59.0
ダイハツ アトレイ カスタムターボR 130.0 94.0 86.0 78.0 70.0 57.0 50.0
カスタムターボR 4WD 142.0 106.0 98.0 91.0 83.0 68.0 60.0
ホンダ バモス G 123.6 89.0 76.0 71.0 L  54 L  51 47.0
バモスホビオ G 4WD 134.5 95.0 84.0 78.0 M  63 M  55 47.0
スズキ ワゴンR FXリミテッド 119.0 59.0 58.0 60.0 47.0 46.0 30.0

スズキ エブリィワゴン

 クラストップの売り上げ台数を誇るキャブオーバーバン「エブリィ」をベースとする乗用ワゴン。2005年にデビューし、これまでの安っぽさ前回の軽バン流用イメージとは一転、ミニバンを思わせる重厚なフロントマスクが、ベースの「エブリィ」との差別化を図っている。マツダ「スクラムワゴン」日産「NV100クリッパーリオ」そして三菱「タウンボックス」は同車のOEM車両であり、国内では極めてまれな兄弟ということになる。

 2005年以降一度もモデルチェンジしていないのにかかわらず、買取り価格はその間2度のモデルチェンジした「ワゴンR」と比較しても、低いとは言えない。むしろ高いくらいだ。2009年までさかのぼってもそれは変わらず、「ワゴンR」に倍近い価格になっている。むろん新車価格の差も考慮しなくてはならないが、それでも立派な数値と言える。

 乗用として使われ、走行距離も少なく状態のいいものと、ビジネスにも併用されるものと、極端に程度の差がわかれるのも特徴。したがって両方とも買取り相場とは大きく変わるだろう。

ダイハツ アトレーワゴン

 存在感あるメッキ基調のグリルに丸目4燈式ヘッドランプを装備。価格及びグレード構成は「エブリィワゴン」に準じるような形の設定である。

 成り立ちも車両構成、そして新車価格も「エブリィワゴン」とソックリな「アトレーワゴン」。買取り相場も良く似ている。年度をさかのぼるとわずかながら「アトレーワゴン」の方が高い。むろん、「エブリィワゴン」同様に個体差が大きい車種ではあるものの、平均値ではっきりとした差があるのは確か。スッキリとしたエクステリアの「エブリィワゴン」に対して、「アトレーワゴン」は品がいいとは言えないフロントマスクながら、遠目にも軽バンじゃないとわかるデザインが、中古車ユーザーに支持されているのではないか。

 「エブリィワゴン」と「アトレーワゴン」ともに知名度が高いとは言えない車種。車種を指名されるより、現場で実物を見て気に入るケースが多い。そうなると見た目のインパクトのある「アトレーワゴン」が選ばれやすく、ボディカラーも「エブリィワゴン」がホワイトやシルバー系が多いが、「アトレーワゴン」は紺系やブラックなどが多いのも一因だろう。

ホンダ バモス/ホビオ

この車種の場合は、基本ボディが1999年登場の商用バン「アクティ」であるターボ仕様の設定もなく、内装も上記2車種と比較するとシンプルで、価格設定も低くし、レジャーユースでの利用を考慮している点が独自のコンセプトである。

 乗用車としては選ばれにくいのは中古車市場でも同じはず。しかし、買取り相場を見る限りはけっして低いわけではない。高年式の場合は新車価格の差で、低く感じるが、低年式になると「エブリィワゴン」、「アトレーワゴン」に引けを取らないほどになる。軽バンの場合、走行距離も伸び、2~3年で10万キロを超えることもザラ。ボディや内装の痛みも多い。しかし、乗用的な使い方をして、程度の良好なものが「バモス/ホビオ」には多く、主な購買層であるビジネスユーザーとしてはバンよりねらい目といえる。ちなみに、奇跡的に程度の良好なバンであっても同じく、かなり高い買取り相場が出ており、年式より走行距離の少ないのが鉄則だ。

他のOEM車両

 現在、軽キャブオーバーワゴンはスズキ、ダイハツ、ホンダの3社が生産しているが、スズキはマツダ、日産、三菱に、ダイハツはスバルにOEM供給しており、トヨタを除く国内主要メーカーすべてが取り扱うということになっている。トップシェアのスズキ「エブリィワゴン」でさえ月販千台に満たないクラスの車種にしては、異例のラインナップといえ、理解に苦しむ。買取り価格についてはベース車両と変わらない数字が付けられており、ブランドの違いによる差はない。「エブリィワゴン」を求めるユーザーに対して、同等グレードのOEMを代わりに勧めることがあっても、問題はないようだ。

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