LLクラスミニバン買取相場比較(アルファード/ヴェルファイア・エルグランド・エスティマ)
2015/02/17
国内のLLクラスミニバンでは、日産の「エルグランド」とともに双璧となる同車。取扱いチャネルによって「ヴェルファイア」と「アルファード」に分かれますが、買取り相場を検証する意味では同車種と見なしていいでしょう。ライバルの日産「エルグランド」と、同じ陣営のLLクラスミニバンである「エスティマ」も合わせて買取りの面から比較してみましょう。
買取相場比較表
メーカー・車名 | 新車価格 | 2014年 | 2013年 | 2012年 | 2011年 | 2010年 | 2009年 |
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アルファード 2011年11月MC | |||||||
240G | 350.4 | 280.0 | 261.0 | 245.0 | 225.0 | 206.0 | 192.0 |
ヴェルファイア 2011年11月MC | |||||||
3.5V | 386.6 | 300.0 | 288.0 | 276.0 | 259.0 | 230.0 | 191.0 |
アルファード ハイブリッド 2011年9月発売 | |||||||
G | 419.0 | 320.0 | 310.0 | 303.0 | 297.0 | ||
エルグランド 2010年5月MC | |||||||
250ハイウェイスター | 333.0 | 277.0 | 216.0 | 180.0 | 143.0 | 129.0 | 103.0 |
350ハイウェイスター | 382.0 | 300.0 | 235.0 | 233.0 | 157.0 | 144.0 | 108.0 |
エスティマ 2010年8月FMC | |||||||
G | 308.5 | 247.0 | 216.0 | 200.0 | 158.0 | 143.0 | 116.0 |
ハイブリッドアエラス | 360.9 | 295.0 | 260.0 | 212.0 | 191.0 | 174.0 | 161.0 |
トヨタ アルファード/ヴェルファイア
国内LLクラスミニバンで圧倒的な人気を誇るトヨタの「アルファード」と姉妹車「ヴェルファイア」は、2015年1月26日にフルモデルチェンジされる。これを書き終えたころには発表されているかもしれません。フルモデルチェンジ後には買取り相場が大きく変動することもありますが、今回の「アルファード/ヴェルファイア」の場合にはそれほどの変化はないものと思われます。その理由は、エクステリアデザインなどもキープコンセプトであり、注目されるパワーユニットも多少の改良があるものの現行と同じラインナップで、燃費も劇的な向上とはなっていないからである。
2008年の発売からLLクラスミニバンとして君臨してきた同車は、年度ごとの価格変動も少なく、発売直後の2008年式であっても高い買取り価格になっている。3.5L車も以外に高い価格水準だが、2008年から2009年式あたりでは、装備が同じグレードなら同価格程度になり、前モデルでは逆転している。ハイブリッド車はさすがに高く、新型が登場してもこの状況は続くだろう。
全体的に、販売台数も一番多い2.4Lが中心となる同車の買取り相場だが、市場の人気は「アルファード」よりは「ヴェルファイア」の方が多少ではあるが上回っており、買取り現場での「あと一声」で数万円の差が出ることも事実。これは新車販売で「ヴェルファイア」の方が売れていることからも、中古車販売でも同じことが言える。
アルファードの買取相場と値引き交渉のポイント 2015-02-17
日産 エルグランド
発売以来、ライバルの「アルファード/ヴェルファイア」には、新車販売同様に大きな差を付けられている日産の同クラスのミニバン「エルグランンド」。ハイブリッド車の設定がされず、ユーザーがこのクラスにも求める低燃費への対応が取れなかったことで、ファミリー層の支持がえられなかったのが要因。もともとファミリー層には敬遠されがちな、威圧感のあるエクステリアであったが、マイナーチェンジではさらにこの特徴を増大させ、「ハイウェイスター」、「ライダー」といったエアロパーツやカスタムパーツを装備したモデルを充実させている。
「アルファード/ヴェルファイア」との買取り相場の差は、2年落ちあたりから開き始め、4年経過した2011年式、2012年式あたりでは同じクラス、同じ価格帯とは思えないほど開いてしまっている。ただ、「アルファード/ヴェルファイア」とは違い、市場に出回っている台数が少ないため、相場が安定していない可能性もある。したがtって、個々の車両の状態によっては、相場を大きく上回る金額が提示される可能性も残っている。
1月ののマイナーチェンジはフロントマスクのデザイン変更を中心にかなり大がかりなもので、また12月にはメッキ特有の過度の輝きを押さえたダーククロム採用の「アーバンクロム 」も登場したことで、評判は上々である。グレードによっては今後買取り相場にも影響があるかも知れない。
トヨタ エスティマ
「アルファード/ヴェルファイア」「エルグランド」と同クラスのミニバンながら、両車とは異なり、スタイリッシュなエクステリアが特徴の「エスティマ」。一大ブームを巻き起こした先代、先先代に負けず「アエラス」など、その特徴であるスタイリングを活かしたバリエーションを展開し、現行モデルも当初は人気があり、買取相場も非常に高い状態であったが、2006年の発売から9年目に突入し、さすがにその神通力も薄れてきたようだ。相場の推移を見ると、「アルファード/ヴェルファイア」には到底かなわず、2010年式以前は、「エルグランド」と同じレベルまで下がっている。
ただし、早期から投入しているハイブリッド車は新車販売において主力になっており、買取り相場でも、2.4Lに新車価格の差以上の価格を付けている。
また、先延ばしされていた「エスティマ」のフルモデルチェンジは2015年の秋頃と予想されており、もし予定通りなら2.5Lのハイブリッドに変換されるなど、次期「アルファード/ヴェルファイア」同様のパワーユニットになり、エクステリアも一新されると、そのインパクトは「アルファード/ヴェルファイア」以上となるので、現行モデルの相場は、その後一気に値下がりする可能性もある。だが、「エスクァイア」の登場で、事実上モデル自体が吸収されたとの見方もあり、これはまだ未確定である。