タントカスタムの下取り相場と値引き交渉のポイント
タントカスタムの下取り相場と査定を受ける際のポイントや新車購入時の値引き交渉の進め方などタントカスタムの売買についてディーラーのセールスマンを10年以上経験した執筆者がアドバイスをする。
目次
タントカスタムの下取相場と売却時のワンポイントアドバイス
軽スパーハイトワゴンというクラスを作り上げたこのクルマは、ユーザーへの浸透度も高く、クルマに詳しくない人でも知っているほど知名度は高い。その要因は前モデルから採用された「ミラクルオープンドア」につきる。子育て中の主婦層には圧倒的な人気で、中古車市場でも購入の決め手につながるキラーアイテムである。
「カスタム」は前モデルよりも「タント」との差別化が明確になって人気が向上している。全般的にライバルの「ワゴンRスティングレイ」よりも若干いい。軽スパーハイトワゴン全てに当てはまるが、4WD及び上級グレードの方が価格の維持率が高い。
中古車市場でも、存在感のある「カスタム」人気は高く、新車以上とも言えます。「タント」と「タントカスタム」を並べて見比べれば、どうしても「タントカスタム」を選びたくなります。そういったことが下取り査定において影響し、「もう一声」が出やすくなります。
下取り参考価格表
車種 グレード | 年式 | 駆動方式 | 新車価格 | 買取参考相場 |
---|---|---|---|---|
カスタム X | 2015 | 2WD | 140.0 | 109.0 |
2013 | 2WD | 140.0 | 97.0 | |
カスタム X | 2015 | 4WD | 151.5 | 113.0 |
2013 | 4WD | 151.5 | 101.0 | |
カスタム RS | 2015 | 2WD | 150.4 | 117.0 |
2013 | 2WD | 150.4 | 104.0 | |
カスタム RS | 2015 | 4WD | 162.0 | 120.0 |
2013 | 4WD | 162.0 | 108.0 | |
比較対象車種 | ||||
タント X | 2015 | 4WD | 135.3 | 97.0 |
2013 | 4WD | 135.3 | 83.0 | |
スズキ ワゴンR | 2015 | 2WD | 147.7 | 98.0 |
スティングレイ T | 2013 | 2WD | 142.5 | 76.0 |
スズキ ワゴンR | 2015 | 4WD | 158.9 | 108.0 |
スティングレイ T | 2013 | 4WD | 158.7 | 84.0 |
タントカスタムの新車値引情報
2WD、4WDどちらにしても”スマアシⅡ”を装備するのが鉄則。降雪地区でないなら、安全性能は124,200円の差額がある4WDを選ぶより、64,800円の”スマアシⅡ”を選んだ方がベスト。もちろん4WDのリセールバリューも魅力だが、これからは”スマアシ”に代表される運転者ンシステムが、軽自動車であっても装備されているのが常識になってくる。
「タント」を上回る人気の「タントカスタム」だけに、値引きは渋め。しかし、相変わらず好調なライバルの「N-BOX」が競合相手であれば、「タント」より車両価格が高い分、グレードによっては期待できる。最初に提示される値引き額(恐らく7~8万円)に、”スマアシⅡ”の差額分64,800円を上乗せ出来れば良しとしたい。4WDにこだわるならもう少し上乗せが欲しいところだが、新古車の販売価格との境目を見極めて交渉することが、軽自動車の商談では大切になります。
値引き目標額 13~14万円
前モデルの下取相場と売却時のワンポイントアドバイス
8年落ちでもコンパクトカーがかなわない相場。ユーザーにとっては買い替え時の強い味方になる。しかし、新車販売同様、どうしても「N-BOXカスタム」には届かない。人気はあるはずなのだが、主婦向けイメージの抜けきれない「タントカスタム」に対して、男性陣に圧倒的な支持を集める「N-BOXカスタム」は、発言権が男性よりの中古車市場においては強みを発揮する傾向のようだ。
下取り参考価格表
車種 グレード | 年式 | 駆動方式 | 新車価格 | 買取参考相場 |
---|---|---|---|---|
カスタム X | 2013 | 2WD | 142.8 | 87.0 |
2010 | 2WD | 142.8 | 71.0 | |
2007 | 2WD | 130.0 | 40.0 | |
カスタム X | 2013 | 4WD | 156.2 | 99.0 |
2010 | 4WD | 154.3 | 78.0 | |
カスタムRS | 2010 | 2WD | 155.2 | 76.0 |
2007 | 2WD | 154.0 | 47.0 | |
比較対象車種 | ||||
タント X | 2013 | 4WD | 135.3 | 81.0 |
2010 | 4WD | 135.3 | 67.0 | |
2007 | 4WD | 127.5 | 37.0 | |
スズキ ワゴンRスティングレイ T | 2013 | 4WD | 158.7 | 84.0 |
2010 | 4WD | 144.2 | 66.0 | |
ホンダ N-BOX カスタムGターボ |
2013 | 2WD | 158.0 | 111.0 |
タントカスタムの特徴とモデルの推移
2013年10月に3代目へとフルモデルチェンジされた、軽スパーハイトワゴンの先駆け的存在の「タント」のスポーティタイプの「タントカスタム」は、フロントデザインに大型グリルやLEDヘッドランプを、リアデザインには大型ルーフエンドスポイラーやLEDリアコンビランプを採用したことで存在感を演出した。
内装はインパネセンター部にピアノブラック加飾とシルバー加飾を採用し、ステアリングに円形ホーンパッドとシルバー加飾を施すことで質感を高め、大型ソファ風のベンチシートを採用したことでデラックスな空間を演出している。
2015年4月の改良では、スマアシを進化版の「スマートアシストII(スマアシII)」に変更。これまでのレーザーセンサーとソナーセンサーに加えてカメラを搭載したことで「衝突警報機能(対歩行者)」と「車線逸脱警報機能」の2つの機能を追加し、既存の「衝突回避支援ブレーキ機能」は約50km/hまで且つ速度差が約30km/h以内に「衝突警報機能(対車両)」は約100km/hまで且つ速度差が約60km/h以内にそれぞれ性能を向上した。
また、「誤発進抑制制御機能(後方)」も追加された。装備や外装の変更も行われ、既存のパワースライドドアにワンタッチオープン機能を追加し、VSC&TRCを全車に標準装備化している。