タントの買取相場と値引き交渉のポイント
目次
タントの下取相場と売却時のワンポイントアドバイス
新車の好調な販売を背景に、下取り価格の優等生振りは健在。購入したユーザーは、当分は安心していられる。SA(スマート・アシスト)装着車の割合が増えており、装着車の相場にも良い傾向がみられる。装備の有無で下取り相場が変化するのだが、今後はオーディオ類などの豪華さよりも、安全装備の充実さが大きな下取り価格アップの要因になるだろう。運転席の後部ドアもスライドドアとなり、ライバルに対しての欠点を払しょくしており、中古車でも人気の1台となっている。
下取り参考価格表
車種 グレード | 年式 | 新車価格(万円) | 駆動方式 | 下取り参考相場(万円) |
---|---|---|---|---|
L | 2014 | 111.4 | 2WD | 75 |
2013 | 111.4 | 2WD | 68 | |
L スマートアシスト | 2014 | 116.2 | 2WD | 89 |
2013 | 116.2 | 2WD | 80 | |
X | 2014 | 135.3 | 4WD | 92 |
2013 | 135.3 | 4WD | 83 | |
G | 2014 | 145.8 | 2WD | 100 |
2013 | 145.8 | 2WD | 100 |
タントの新車値引情報
軽自動車は車両価格が低く、限界までコストを切り詰めるため、ディーラーの利益も低く、値引きも大きくなりません。特に「タント」は販売も順調で、このクラスでも一番厳しい条件で、▲10万円が上限とみられます。もちろん下取り車の状況で支払総額は違ってきます。買取専門店の方が一般的に高い価格が付けられますが、新車ディーラーにおいても各種下取り対策があり、通常より高く下取る時期もあります。問題は支払総額がいくらなのか、そのための手間はどのくらいなのかです。1万円高く下取り車を売るために、何日も走り回ることが出来るのか良く考えましょう。
上級装備車や4WDなどの高価格グレードなら10万円超えの可能性はあります。もちろん、競合車種があることは宣言しておきましょう。
値引き目標 7~10万円
前モデルの下取相場と売却時のワンポイントアドバイス
現行モデルと比較しても、特徴である「ミラクルオープンドア」など使い勝手は見劣りせず、燃費性能も実用上大差無いと判断され、同じ年式の2013年型は現行モデルと同価格が付く。もちろん下取り相場の優等生である軽トールワゴン、その中でも人気№1の同車だけに、2008年式でも高い相場を維持している。
下取り参考価格表
車種 グレード | 年式 | 新車価格(万円) | 駆動方式 | 下取り参考相場(万円) |
---|---|---|---|---|
L | 2013 | 116.2 | 2WD | 68 |
2007 | 108.3 | 2WD | 38 | |
Xリミテッド | 2013 | 135.2 | 2WD | 75 |
Xリミテッドスペシャル | 2007 | 134.0 | 2WD | 43 |
X | 2013 | 137.2 | 4WD | 83 |
2007 | 127.5 | 4WD | 50 |
タントの特徴とモデルの推移
FFでありながら、2,000mm(初代)の長い室内長と、発売時に軽自動車のなかで最長となる2,440mmのロングホイールベースと1,700mmを超える全高が特長のスーパートールワゴンとして2003年11月に初代が登場した。前後席とも段差を抑えたドアステップを採用し、約90度まで開くヒンジ式ドアを採用していた。
そして2007年登場の2代目から、助手席側に軽自動車初となるセンターピラーレスとスライドドアを組み合わせた「ミラクルオープンドア」が採用され、1,480mmもの広大な助手席側ドア開口を実現し、圧倒的な開放感と、優れた乗降性・積載性を両立させた。これは現行モデルにも引きつがれて、「タント」最大の特徴となっている。
2013年10月にフルモデルチェンジされた3代目は、助手席側のみだったスライドドアを運転席側もスライドドアとなったことで両側スライドドアとなり、一部グレードにはパワースライドドアを備えた。また、助手席のスライド幅を10cm拡張して38cmのロングスライド化、後席下部をフルフラット化され、A型ベビーカーをたたまずに積載できるなど荷物の積載が容易になった。
フード、フロントフェンダー、バックドア、フューエルリッド、レールカバーを樹脂化するなどの他、「e:Sテクノロジー」は「車両の進化」によって空力性能を高め、エンジンピストンの形状を最適化したことで圧縮比を高め、VVTやCVTサーモコントローラーをターボエンジンにも採用したことで低燃費化を実現した。
現行モデルは2013年10月の登場以来大ヒットを続けており、2014年上半期(2014年1月~6月)の販売台数が135,688台となり、登録車を含めた新車販売台数でダイハツで初となる、登録車を含む上半期の新車販売台数がNo.1となった。
2014年5月に特別仕様車「スマートセレクションSA」・「スマートセレクションSN」・「スマートセレクションSA&SN」を発売。それ以外に改良情報はまだない。燃費性能ではライバルの「スズキスペーシア」がJC08モード燃費29.0㎞/Lと上回っているものの、販売台数では倍以上「タント」が売り上げており、販売促進のための燃費向上は必要としないだろう。