車内掃除のポイントと手順
どこが掃除のポイントなのか
車の四隅に汚れがたまるということ以外に、樹脂パーツを組み付けた部分にある溝にたまるゴミや埃が困ったポイントになる。この溝は樹脂パーツの表面を拭いただけでは、ほとんど取れない。そのままにしておくと、空気中の水分を含むせいなのかどんどん固まってしまうから、本当に始末に悪い。
また食べ物の細かいカスなども、こういった溝には結構たまってしまう。小さい子供さんがいるご家庭の車などでは、避けようのないことなので、掃除の段階で対処するしかないのだ。
他にもエアコンの吹き出し口や、メーターの淵やステアリングとボスの隙間等など、数えあがればきりがないのがこの溝になる。
溝掃除に用意するもの
1.薄手のタオルを数本
2.竹の割り箸(両端をカッターで削り、先端はとがらせ逆はマイナスドライバー状にしておく)
3.動物の毛でできたやや硬めの歯ブラシ
4.動物の毛でできた靴磨き用のブラシ
5.内装用の洗剤または家庭用洗剤(匂いを嫌う方は無臭タイプの固型石鹸)
6.バケツ&真水
7.掃除機
このようにどこでもそろうものばかりなので、道具をそろえる時点でやる気をなくすことはない。
掃除の手順
a.溝に入り込んだゴミや埃を掻き出す
各溝に詰まった汚れを3の歯ブラシを使って掻き出すようにして、すべて出してしまう。この時掃除機に細口ノズルをつけて、出てきたゴミを吸い取りながらやるとまわりに散らばらない。この時に固着したものがあれば、2の削った割り箸を使って穿り出す。これも掃除機ですいながらやること。
b.ダッシュボードなどの「シボ」に入った汚れを洗う
広い面積のシボに入った汚れは、全体をくすんだイメージするので洗う。4のブラシをバケツの水につけてから振って、軽く水切りをしてから洗剤や固形石鹸をつる。対象面をこれで円を描くようにして洗い、真水に浸したタオルを絞って拭く。
c.小さなパーツの取り付けの際を掃除
ドアハンドルなどの取り付けの際に、3のブラシを水に漬けて水切りをしてから洗剤や固形石鹸をつけて洗い、絞ったタオルで拭く。
メーターの淵もこの方法で拭けば、綺麗になるので際をはっきりさせることができる。様々なパーツ同士が接している際が綺麗になっていると、ぼやっとした感じがなくなるので、すっきりしたイメージにすることができる。新車と古い車の違いはここにあるといっても、決して間違いではないので丁寧にやっていただきたい。
d.溝とエアコンの吹き出しを拭く
絞ったタオルを2枚用意し、1枚に洗剤や固形石鹸をつけて2の割り箸で溝に押し込むようにして、溝の中を拭く。その後もう1枚の洗剤をつけていないタオルで同じようにして仕上げ拭きをする。
エアコンの吹き出しも、同じ要領で拭く(力を入れてしまうと、吹き出しがバラバラに外れることもあるから注意が必要)。
e.樹脂部分全体を拭く
最後に絞ったタオルに洗剤や固形石鹸を漬けたもので、樹脂部分を拭いていく。この時に拭いた部分が乾かないうちに、別の絞ったタオルで洗剤をふき取るので、一度に拭く面積を考えながらやることが大切なポイントになる。とくに真夏のように気温が高いと、あっという間に乾いてしまうので、あまり大きい面積を一度に作業しないようにすること。真夏の作業時にはエアコンをつけながらやらないと、熱中症になりかねない。ドアを開け放って作業していても、風通しは悪いし思ているよりも温度が上がるから注意が必要になる。
f.仕上げ
最後に全体を真水で絞ったタオルで拭きあげながら、細かい部分をもう一度点検する。もしやり残しがあれば、この時点で再度その部分にあった作業をしていく。
ステアリングも絞ったタオルに洗剤や固形石鹸を付けて、しっかり油分や汚れをふき取ったら、水で絞ったタオルで仕上げ拭きをして、さっぱりさせると気持ちよく運転ができる。
ダッシュボードやその他の樹脂部分に艶出し・保護剤を使うのだったら、本当に薄く塗り込んで、絶対にべたつきのないようにしないと、埃やごみを呼び込む原因になりかねない。また、手に艶出し・保護剤がつくと、それがステアリングにもつくことになるので、してアリング操作に影響が出ることも考えられるので注意していただきたい。
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最終更新日:2013/11/08