冷却系のメンテナンス

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エンジンの冷却はどうやっている

エンジンの冷却は燃焼室の周囲に「ウォータージャケット」を巡られていて、ここに冷却水を通して冷やしている。

このままでは冷却水が熱せられてしまい冷却効果はなくなるので、ラジェーターに冷却水を戻して走行風やラジエーターファンによる空冷によって冷却水を冷やし、循環させることによって常に適温を保てるようにしているのが、クーリングユニットなのだ。

ラジエーター、ウオーターポンプ、ラジエーターホース(アッパーとアンダー)、ウオータージャケットなどが大きな構成要素になっている。

これらのどれひとつにもトラブルがあってはいけない。さらに冷却水にも適正が求められる。

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冷却液に求められる適正とは

冷却液に求められる適正には、「金属に対する腐食攻撃性が極端に低いこと」ということが、まず挙げられる。ラジエーターからエンジン本体に至るまで金属部分がほとんどなので、これらに対しての腐食による攻撃性が高いと、全く使い物にならないからだ。また、ゴムに対する腐食性も同様に低いことが求められる。

次に沸点がある程度高いことが求められる。何らかの理由で高温になってしまったときに、早々と沸点に達してしまうと、気泡が発生して問題が起こるからだ。

また水垢の発生が低いことも求められる。水垢のもとはいろいろあるが、それを水路に置き土産ののように貼り付かせてしまっては実質的に水路が細くなる。そうなると必要な水量が確保できず、オーバーヒートの原因になりかねない。また水垢が塊になって水路のどこかを塞ぐ結果になると、オーバーヒートを含めて、様々な不具合を引き起こす。

寒冷時にこうらないことが求めらる。寒冷時にいちいち凍ってしまっては冷却水にはならないし、凍ることによって体積が増してしまい、冷却系統を破壊してしまうこともある。

このに沸点が高くて凍らないなど、ある意味では矛盾した性能を求められることが冷却水なのだ。したがってただの水道水などでは成立をしないのだ。

冷却水の成分

冷却水は一般的に「ロングライフクーラント:LLC」といわれている。LLCは原液になっていて、水で薄めて使うのが一般的だ。薄める水は水道水で構わまい。

寒冷地とその他の地域では、薄める比率が違う。原液と水の割合は、寒冷地では50:50、その他の地域では30:70が一般的だといわれている。同じ寒冷地でも厳寒の地域では、少し比率も変わることがあるようだ。

LLCの成分なのだが凍らせない成分としてエチレングリコール、防錆材としてリン酸潮系物質である「リン酸カリ塩」「無機カリ塩」等を使用している。

一般的な成分の割合としては、エチレングリコール+リン酸塩系物質+5%以下の水=JIS規格となっていて、 90%~95%位の濃度で売られている。 この場合の成分%はエチレングリコールでその他5%以下の水と 4~6%の防錆剤が入って100%となる。

また金属腐食を抑えるためには最低1%以上の防錆剤が必要なので、 水を加えて濃度30%にしたLLCの中に、 1%以上防錆剤が入るように調合されている。

水で希釈するときには硬水は使わないで水道水に限って使うようにしないと、リン酸塩がカルシウム分と結合してリン酸カルシウムになり、沈殿を起こしやすい物質になる。この沈殿物が水路にたまったりすると、詰まりがおきてオーバーヒートの原因にもなるので注意が必要だ。

LLC交換の目安

近年のLLCはかなり寿命が長く、2車検程度は交換不要という製品もある。しかし使用条件によってそのライフスパンは違うと思って間違いない。

一番目安になるのは「目視点検」によって、色と量を把握しておくことだ。リザーブタンクのLLCの色を見て「白濁」や「液に混入した異物」などがないか、ということを常時点検しておくことが重要になる。白濁はオイルなどの混入を示すし、異物は水路に垢があることを示しているからだ。

量が減っているということは頻繁にオーバーヒート気味になっていて蒸発量が大いことや、燃焼室に液が入り込んでしまい、排気と一緒に排出されている可能性もある。

白濁や量が減っている場合には、エンジンに重大なダメージが潜んでいることもあるので、点検に持ち込むことが必要になる。素人判断は危険なので、プロのチェックを受けることが必要だ。

LLCの交換自体はそんなにコストのかかるのものでもないので、くれぐれも点検と交換を怠らないようにした方がいい。

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公開日:
最終更新日:2013/11/08