花粉から塗装を守る

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花粉が塗装に与える悪影響

近年春先になると塗装の表面に細かいシミのようなものが多数できてしまい、洗車をしても取れずに残ってしまうという被害が出ている。これは多くの場合、花粉が原因で発生することが解ってきている。

まさに車の花粉症とでもいうこのシミなのだが、いったんついてしまうとまず取れない。しかも一回このシミがつくと表面の平滑感が損なわれるので、塗装に乗った花粉が風で飛ばされにくくなってしまい、残留する量が増えることにもなる。

そしてついたシミに重なるようにして、新しいシミができてしまい、ひどくなると鱗状にシミが増えていくケースも出てきているから、悪影響の被害は一向に減る気配はない。

以前よく鳥のフン害によって、塗装の表面の浸食が問題視されたことがあったのだが、最近この鳥のフン害が減ったわけではないのだが、花粉症の方が問題視されだしているのだ。

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花粉症のメカニズム

鳥のフン害のメカニズムは、鳥の食性によってフンがアルカリ性だったり酸性だったりして、付着したフンが乾燥していくときにその濃度が上がり、塗装面を侵食していくことが解ったのだが、花粉症の場合はいったいなんで発症するのだろう。

花粉症が言われだしてから結構時間が経つのだが、どういうわけなのかあまり研究が進んでいず、あまり原因の追究がされていないが、少しずつ判ってきている。

現在判っている範囲では花粉症は塗装を花粉が侵食するのではなく、花粉によって引き起こされる物理的な症状であるらしい。

それは花粉は植物の一部であることが最大の原因で、花粉の成分中の「ペクチン」という物質が悪さをしているようだ。

ペクチントンとは植物の細胞壁や中葉に含まれる複合多糖類で、人の消化酵素で消化されることはなく、微生物によってしか体内では分解されないため、植物繊維添加物などとして扱われている。

このペクチンを含む花粉が塗膜につくと、雨が降って水分でペクチンが塗膜に滲みだすと、その粘着性によってへばりつく。このへばりつき方が強烈なようで、簡単には流れ落ちないから雨で流れてしまうことはない。

そして晴天になって乾く特にはへばりついたままで水分が抜けているので、当然体積は縮んでしまうからへばりついた相手、つまり塗膜自体も一緒に縮ませることになる。

これが花粉症のメカニズムだと、現状では言われているのだ。

花粉症対策

ではどのような対処・対策があるのかということを、少し考えてみる。

第一は洗車の回数を思い切り増やすことになる。できれば毎日洗車することが望ましいのだと、理屈の上ではいうしかない。しかも、花粉対策用のシャンプーを指定の希釈率よりも濃い洗車液で、しっかり洗いしっかり流すことだ。

雨が降った後は車体が乾く前に洗車をする、などという非現実的なことまで考えないと、車を無傷で守ることは不可能になってしまうのが花粉症対策の実態なのだ。

しかし現実的にはこんなことはできないので、洗車の回数を増やすことと対策用のシャンプーをしっかり使うことといった程度になる。これでも被害はかなり少なくできる。

次に塗装の表面に膜を作ってしまい、その膜を花粉症の犠牲にして凌ぐ対策方法を考える。塗装の表面に形成できる膜として、ポピュラーなものはWAX被膜になる。

このWAX被膜はさほど強度が高いわけではなく耐久力も低いため、効果的に塗装を守ろうとするのだったら、最低でも週一回のワックスがけが必要になる。それもできれば、、固型WAXが望ましい。

次にコーティング被膜で塗装を覆う方法がある。

コーティング被膜はWAX被膜よりは確実に強度のあるものが多い。特にガラス系の被膜は硬度もあり酸性にも強いため、比較的耐久性は高い。しかし、膜厚を厚くすることはなかなかできないので、確実100%花粉症を防止できるのかというと、それは難しい。しかしかなりの確率で、花粉症被害を軽減してくれることは確かだ。

もし花粉症が発症してしまったら

軽症の場合は普通に洗車などをして、それ以上ひどくならないようにするしかない。しかし、ちょっと見た目が悪くなってきたら、これはプロに頼んでバフ掛けをして、コンパウンドで研磨してしまい、一皮剥いてしまうことしかできない。

しかし、毎年毎年一皮剥いていたら、そのうち塗装が亡くなってしまうから、軽症にとどめる努力をしていかないと拙いのだ。

バフ掛けは美容整形のようなものだと考えていただき、日ごろはエステのような手入れをしていくとが必要になる。

いずれにしても一年中やらなくてはいけないことでもなく、あくまで花粉のシーズン中に限られるから、つらくても愛車を守るためには仕方ないのだと割り切ることが必要だ。

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公開日:
最終更新日:2013/11/08