固着したブレーキダストのクリーニング

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一般的な洗浄では取れない汚れ

長期間ホイールの洗浄をしないといくらシャンプーなどで洗っても、全くと言っていいほど効果がなく、汚れが取れないという経験のある方は多いと思う。

これはホイールに付着したブレーキダストが、固着してしまったものなのだ。なんで一般的シャンプーなどで取れないのかということが問題なのだが、シャンプーに反応するような物質ではなくなっていることが最大の原因になるのだ。

固着する前のブレーキダストも基本的にはシャンプーに反応するわけではないのだが、ホイールの表面に乗っている埃のような扱いになるので、シャンプーで落ちてしまうのだ。もっと言えば、単純に水洗いをするだけでも乗っかったダストは流れ落ちるので、その他の油汚れなどは残るがブレーキダストは洗い落とせるのだ。

要するにこまめに洗車をしてブレーキダストが固着する前に洗い流せば、ほとんど努力はいらないことになる。ブレーキダストは固着する前に、洗車で落としてしまうことが重要なのだ。

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なぜブレーキダストは固着するのか

ブレーキダストはなぜ出るのかということは、知らない人がほとんどいないと思う。そのダストは必ずホイールに付着してしまうのだ。

ブレーキダストの主成分は金属質のもので、耐フェード性の高いものほどメタル成分が多く含まれている。国産車の場合はヨーロッパ車のように、200㎞/hオーバーからのブレーキングは非現実的なのだ、パッドは硬くてその分ダストの出方は少ない。

しかしヨーロッパ車のばあいは、200㎞/hオーバーからのブレーキングは日常的なものなので、パッドもローターもある程度柔らかくして、制動能力を上げる傾向が強い。このために、ダストの量は半端ではないのだ。

とにかく出てしまったダストは必ずホイールに付着してしまうので、これに雨水などの水分が混ざるとホイールが熱を持つので、熱で水分中の酸素とダストの金属成分が反応して酸化物質となり、固着してしまうのだ。

中にはブレーキングの時に発生する熱が700℃前後になるので、ダストも当然高温になるので、それがホイールに融着を起こすという人もいるが、ありえない。ダスト自体の大きさを考えると、飛散した瞬間に融着するような熱を持っていても、ホイールに付着するころには冷めてしまう。

したがって多くの場合、ブレーキユニットの熱がホイールを熱くして熱を持たせ、そこに付着したダストが水分と反応して酸化・固着すると考えた方がいい。

固着したダストの取り方

いったん固着したダストを取り去るためには、物理的に削ってしまう方法と、化学的に溶解して洗い流す方法しか現在のところはない。

物理的に削り取る方法は厳密にいうと、ホールバランスを崩しかねないことと軽合金の地肌を出してしまうために、金属腐食を招く結果になりかねない。それにたとえ全体を均一に削ることができて、ホイールバランスを保てたとしても強度の問題が出るかもしれないので、決しておすすめできる方法ではない。

中古車を再販するときの商品化のために、クリーニングのプロに依頼するケースもあるようだが、その時に人によってはドリルにワイヤーブラシを付けて、固着したダストを削ってしまう人もいるが、いい方法ではないと思う。

科学的に溶解して洗い流す手段は使う液剤の性能に、作業時間も仕上がりも大きく影響されてしまう。ちょっと依然だと、強酸性の液剤に反応試薬と香料を入れて、ダストが付着しているときには紫色になり、ツンとした刺激臭を香料でごまかしているものがほとんどだった。

現在は液剤の種類も豊富でダストの固着程度によって、使い分けることができる。いずれにしろ酸やアルカリを使っているものが多いので、まず熱反応を抑えるためにホイール自体の温度を下げることが重要になる。

真冬でも冷水を大量にかけて、できるだけ体温以下になるようにした方がベターだ。そのうえで表示通りに使えば、大きな問題は起きない。ただあまり酷く固着した部分は、硬めの歯ブラシなどを使わなくてはならないこともある。その場合、液剤をかけながらブラシでこすることが、作業スピードを上げるコツになる。

あまりひどく固着しなううちに、綺麗にすることが何より重要ポイントになる。

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公開日:
最終更新日:2013/11/08