各種ベルトの機能とメンテナンス

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ベルトは何のためにあるのか

エンジンルームを覗くと何本ものベルトが見える。いったい何のためにこんなに多くのベルトがあるのだろうという疑問もわく。

ベルトにはそれぞれの役割があって、これらのベルトのどれか一本でも切れてしまうと、ほとんどの場合自走できなくなることがほとんどなのだ。

その場ですぐに動けななくなるものから、ちょっと時間をおいて動けなくなるものまでさまざまだが、動けなくなることには違いはない。

ベルトは車が走るうえで必要な機能を賄う動力をエンジンから得て、それを各機能えを正常に働かせる動力として伝えるためにあるのだ。

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ベルトが動力を伝えている各機能

エンジンのカムシャフトをタイミング通りに動かして、バルブの開閉をおこなっているベルトがある。これをタイミングベルトというが、もしこれが切れてしまうとその場で即時走行不能になる。カムシャフトが動かなくなるから、バルブの開閉不能になるのでエンジンは全く動力を発生しなくなるからだ。

またベルトの切れた位置でバルブが止まったままになるので、惰性で走行してしまうと最悪の場合ピストンとバルブが干渉してしまい、燃焼室にクラッシュしたバルブが落ちてきて、かなりひどいことになる場合もあるから、けっしておろそかにできるものではない。

車が走るうえで「電気」は重要なものなのだが、これはオルタネーターという発電機で賄っている。もしこれに動力を供給しているベルトが切れてしまうと、バッテリーの電気で賄うことになるのだが、そう長時間もつわけではない。しばらくすると、自走不能になってしまう。

車が走るためにはエンジンが動いていることが当たり前なのだが、そのエンジンを冷却するためには冷却水を循環させなくてはいけない。冷却水の循環を強制的に行っているのがウォーターポンプで、このポンプもエンジンから動力を得ている。それを的確に伝えているのがベルトなのだ。これが切れてしまうと即座にというわけではないが、ほぼ数分から長くても10分前後で完全にオーバーヒートをしてしまい、自走不能に陥る。

ラジエーターのクーリングファンを回しているのもファンベルトといわれるベルトで、エンジンから動力を得てこのベルトでクーリングファンを回している。このベルトが切れると、一定以上の速度で走行しているときには走行風で冷えるが、渋滞などで車速が著しく落ちた時にはオーバーヒートをしてしまう。このファンベルトで、前述のオルタネーターやウォーターポンプを一緒に回している例が一般的なので、これ一本が切れてしまうとかなり拙いケースになるのだ。

エアコンは当たり前の機能なのだがコンプレッサーが働かないと、ヒーター機能以外はなんの役にもたたない。コンプレッサーを動かす動力もエンジンから得ていて、これもベルトがコンプレッサーに伝えている。このベルトが切れてしまうと、即時エアコンはヒーター機能だけになってしまうから、真夏のドライブは事実上不能になってしまう。ただしこのベルトが切れても、自走不能にはならない。

ベルトのメンテナンス

基本的には目視点検で罅や傷がないことを確認して、手で引っ張って緩みがないことを確認することになる。

このやり方はデーラーで法定点検をするときも、基本的には変わらない。ただ、手で引っ張るのではなく機械で引っ張りきちんと既定の数値に収まっているかどうか、というやり方なのだが罅や傷はメカニックさんの目視に頼っていることになる。

毎日稼働している車の方が罅などは入りづらく、緩みも起こりにくい。これについてはいろいろな理由が言われているが、確かにその通りだと感じる。

たまにしか稼働しない狂の場合、乗るたびに目視点検は欠かさないようにした方がいいということになる。

緩みについては音で判断をできる場合もある。ちょっとした急加速をしたときに「キュ~キュ~」とか「キュルキュル」などという、ベルトのスリップ音が聞こえたらまずベルトの緩みがあり、プリーの上でベルトがスリップしているケースがほとんどになる。

こういった以上を感じたらかなり危ないサインなので、手近なディーラーや修理工場、あるいは規模の大きいスタンドに車を入れて、緊急に対処するべき状態だと認識するべきだ。

ベルトが切れるとほとんどのケースで自走不能になるし、無理をして自走をしても後々の修理代金が高額になることがほとんどなので、注意していただきたいと思う。

またベルトに負担をかけないように、エンジンオイルやLLCを綺麗な状態に保ち、低負荷を持続させることも大切な要件になる。

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公開日:
最終更新日:2013/11/08